2018年3月15日

ヤマハの定番スクーター「ジョグ」シリーズが Hondaとの“協業”でフルモデルチェンジ

JOG/JOG Deluxe 167,400円/180,360円(4月25日発売)

2016年の10月5日、本田技研工業(社長:八郷隆弘)(以下Honda)と、ヤマハ発動機(社長:柳弘之、以下、ヤマハ)(以下ヤマハ)は、「国内の50cc原付スクーターや、電動二輪車を含めた原付一種領域での協業に向けた業務提携について検討を開始した」との内容の発表を行ったのをご記憶されているだろうか。その具体的な“協業”の成果がいよいよ現実の出来事として出現した。

新型Vinoでも“協業”が行われているが、内容は別項を見てもらうとして、こちらのモデルチェンジでは、ヤマハのJOGとHondaのこれまた定番原付モデル、タクトとが合体したといえるのだ。そしてこれまた新型Vino同様、Hondaが製造を一手に担当することになった。

ヤマハとHondaの“協業”の発表内容をおさらいしておくと、
『近年、日本では電動アシスト自転車や軽自動車など、近距離での移動手段の多様化により、原付一種市場は縮小しています。また、強化される保安基準や排出ガス規制など法規制への対応、さらには電動化の推進など、二輪車メーカーとして取り組むべき課題に直面しています。
 こうした環境下、Hondaとヤマハはこれらの課題解決に向けた協力が必要、との共通認識に立ち、以下の項目に関して日本国内での原付一種領域における協業を目指します。
【協業に向けた主な検討内容】
 1)50cc原付スクーターのOEM供給
 Hondaが生産・販売を行う日本市場向け50cc原付スクーター「TACT(タクト)」・「Giorno(ジョルノ)」をベースとしたモデルを、2018年中の開始を目標に、ヤマハへOEM供給します。
 ヤマハは、このOEM供給を受け、それぞれ「JOG(ジョグ)」・「Vino(ビーノ)」に該当するモデルとして販売する予定です。』
 今回のニューモデル2機種がこの“協業”が具現化した部分。引き続きその後の“協業”予定を見てみると、
『2)次期50cc原付ビジネススクーターの共同開発・OEM供給
 現在、日本市場向けにHonda「BENLY(ベンリィ)」、ヤマハ「GEAR(ギア)」としてそれぞれ開発・生産・販売している、50cc原付ビジネススクーターに関して、次期モデルの共同開発、及びHondaからヤマハへのOEM供給を検討します。
 3)原付一種クラスの電動二輪車普及に向けた協業
 日本市場における原付一種クラスを中心とした電動二輪車の普及を目的に、航続距離・充電時間・性能・コストといった課題の解決を目指した基盤づくりの協業を検討します。そして、今後生まれる取り組みの成果を同業他社、異業種にも広く提案することで、電動化の普及に取り組みます。
 Hondaとヤマハは、今回の協業により、原付一種という身近な移動手段を通じてお客様の生活をより豊かなものにすると共に、日本二輪車市場の更なる活性化に向けて取り組んでいきます。』

今回のJOGとVinoのモデルチェンジはまさに始めの一歩で、今後原付一種クラスを中心に“協業”モデルが続々と登場してくるのだろう。この協業計画の概要は覚えておく必要がある。

さて、新型JOGシリーズだが、こちらも正式なアナウンスは無いものの、フロアーステップ前部を境に、フロント周りはJOGのイメージを引き継ぎ、リア周りはほぼタクトという構成なのが分かる。JOGのスポーティなスタイルの要であるフロントフェンダーと一体化したフロントカバーの構成は、フロント足回り側に取り付けられたフェンダーを持つタクトのデザインとは明らかに異なる部分といえる。

「日本固有の市場といえる原付一種クラスだから実現した」で終わらせずに、今後は自動二輪の市場にも拡大して、得意分野をそれぞれのメーカーが担当分けして“協業”体制を固め、世界市場を相手に戦わなければならない時代に突入した、といえるのでは。

ちなみに今回のモデルチェンジで誕生したJOG Deluxeは、ベーシックなJOGシリーズに1リットル増量のタンク下トランク(逆にシート高は15mm高くなっているが)、アイドリングストップ・システム搭載、そしてオリジナルの立体エンブレムが与えられたJOGのアップグレード版だ。
 

JOG_MagnaRed_3_4000.jpg

JOG。カラーは5色。「マグナレッド」(レッド)。

JOG_MatAltairSilverMetallic_1_4000.jpg

JOG。「マットアルタイルシルバーメタリック」(マットシルバー)。

JOG_GraphiteBlack_4_4000.jpg

JOG。「グラファイトブラック」(ブラック)。

JOG_RossWhite_2_4000.jpg

JOG。「ロスホワイト」(ホワイト)。

JOG_BordeauxRedMetallic_3_4000.jpg

JOG。「ボルドーレッドメタリック」(ボルドー)。

JOG_Deluxe_TasmaniaGreenMetallic_3_4000.jpg

JOG Deluxe。カラーは2色。「タスマニアグリーンメタリック」(グリーン)。

JOG_Deluxe_AtmosphereBlueMetallic_1_4000.jpg

JOG Deluxe「アトモスフィアブルーメタリック(ブルー)。


 

★YAMAHA ニュースリリースより (2018年3月15日)

燃費/環境性能に優れたパワフルなエンジンを搭載しスタイリングも一新
原付一種スクーター「JOG」「JOG Deluxe」をモデルチェンジ

ヤマハ発動機株式会社は、スポーティな外観で人気の原付一種スクーター「JOG」および「JOG Deluxe」のモデルチェンジを行い、4月25日より発売します。

今回発売の「JOG」「JOG Deluxe」は、燃費/環境性能に優れたパワフルな水冷4ストロークフューエルインジェクション搭載エンジンを採用し走りの基本性能を高めながら、新鮮味溢れるシャープなスタイリングに一新しました。

主な特徴は、1)よりシャープなフロントパネルと短く切り詰めたリアボディーにより、軽快な走りを表現した新しいスタイリング、2)燃費/環境性能に優れながら、力強い走りを実現する水冷4ストローク49cm3フューエルインジェクション搭載エンジン、3)フロントインナーボックスやシート下トランク(「JOG」約19L、「JOGDeluxe」約20L)、時計付スピードメーターの装備など日常使いでの利便性を向上、4)後輪ブレーキレバーを握ると前輪にもほどよく制動力を配分し、ブレーキングをサポートする“コンビブレーキ”の搭載 などです。

また、スタンダードモデルの「JOG」では、「JOG Deluxe」より15mm低いシート高(705mm)として足付き性を考慮しました。「JOG Deluxe」は、スタンダードモデル「JOG」をベースに“アイドリングストップ・システム”を搭載し、信号待ちなどの停車時の燃料消費や騒音、排出ガス低減に貢献します。製造は、本田技研工業株式会社が行います。
 

<名称>
「JOG」
「JOG Deluxe」
 
<メーカー希望小売価格>
167,400円(本体価格155,000円/消費税12,400円)
180,360円(本体価格167,000円/消費税13,360円))
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれません。
 
<カラー>
「JOG」
・マグナレッド(レッド)
・マットアルタイルシルバーメタリック(マットシルバー)
・グラファイトブラック(ブラック)
・ロスホワイト(ホワイト)
・ボルドーレッドメタリック(ボルドー)
「JOG Deluxe」
・タスマニアグリーンメタリック(グリーン)
・アトモスフィアブルーメタリック(ブルー)
 
<発売日>
2018年4月25日
 
<販売計画>
22,000台(シリーズ合計/年間、国内)

 

「JOG」フィーチャーマップ ※印は「JOG Deluxe」専用
・シンプルで視認性に配慮した時計付きスピードメーター
・足つき性を考慮した705mmのシート高(「JOG」のみ)(「JOG Deluxe」は720mm)
※立体エンブレム
※容量約20Lのシート下トランク(「JOG」は約19L)
・環境性能に優れた49cm3FI搭載エンジン
・※アイドリングストップ・システム搭載
・後輪ブレーキレバーを握ると前輪にもほどよく性動力を配分し、バランスよくブレーキングをサポートするコンビブレーキ
・大型マルチリフレクターヘッドランプ
・シャープな印象を与えるフロントパネル
・盗難抑止に効果を発揮するシャッター付きキーシリンダー
・ワンタッチで開けられるシートロックオープナースイッチ
・持ち手の太いバッグも掛けられる大型フック
・500mlのペットボトルが収納できるインナーボックス
・アクセスし易いフロアステップ配置の給油口(プッシュロック式の燃料タンクキャップ)
 

 

★主要諸元

車名型式 2BH-AY01
JOG〈JOG Deluxe〉
発売日 2018年4月25日
全長×全幅×全高(m) 1.675×0.670×1.040
軸距(m) 1.180
最低地上高(m) 0.105
シート高(m) 0.705〈0.720〉
車両重量(kg) 78〈79〉
乾燥重量(kg)
乗車定員(人) 1
燃費消費率(km/L) 80.0(国交省届出値 定地燃費値※2 30km/h 1名乗車時)
58.4(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時※3)
登坂能力(tanθ)
最小回転半径(m)
エンジン型式 AF74E
水冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 49
内径×行程(mm) 39.5×40.2
圧縮比 12.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 3.3[4.5]/8,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 4.1[0.42]/6,000
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ・キック併用式
点火方式 T.C.I.式(フルトランジスタ)
潤滑油方式 ウェットサンプ
潤滑油容量(L) 0.7
燃料タンク容量(L) 4.5
クラッチ形式 乾式遠心シュー
変速機形式 Vベルト式無段変速
変速比 2.850~0.860
一次/二次減速比 NA/12.321
キャスター(度) 26°30′
トレール(mm) 76
タイヤサイズ 80/100-10 46J(チューブレス)
80/100-10 46J(チューブレス)
ブレーキ形式 機械式リーディング・トレーリング
機械式リーディング・トレーリング
懸架方式 テレスコピック式
ユニットスイング
フレーム形式 アンダーボーン

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
 ※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率です。
 ※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
 ※:製造事業者:本田技研工業株式会社

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