2018年9月24日

新生TIGER800 XRシリーズは、200個所以上を刷新 TFTメーターやフルLEDライトなど、も熟成改良

■試乗・文:濱矢文夫 ■撮影:依田 麗
■トライアンフモーターサイクルズジャパン 

 
最新の輸入二輪車を一堂に集めてジャーナリスト向けに試乗をさせてくれるという、大変ありがたい試乗会を日本自動車輸入組合“JAIA”が開催している。今年も春に開催され、これまで順次紹介してきたが、濱矢文夫さん担当の試乗モデル、ラストを飾るのはトライアンフのアドベンチャーモデル、TIGER800 XRTだ。

 
用途によって細かく選択できる豊富なラインナップのミドルクラスアドベンチャー。

 TRIUMPHのミドルクラスアドベンチャーモデルであるTIGER800シリーズは、現在5モデル存在するが、それは大きく2つに分けられる。キャストホイールのフロント19インチ、リア17インチのXR/XRX/XRTと、フロントが21インチ、リア17インチのワイヤースポークを履いたXCX/XCAだ。

 簡単に説明すれば、前者はオンロードに軸足がありながらオフロードとのバランスを取ったもの、後者はよりオフロード走行を考慮したものになる。今回は、オン・オフのバランス型であり、街中からツーリングなど舗装路主体の走行が多い汎用性の高い19インチホイールを履くXRシリーズの中で、もっとも豪華な仕様のXRTにドライの舗装路で乗った。

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ライダーの身長は170cm。

 
2018年モデルで大幅なアップデートがあった。

 この2018年モデルで全体で200個所以上という大幅なアップデートが加えられたという。新型は水冷3気筒エンジンの滑らかさが増したというのが第一印象。極低回転域からトルクがしっかりあり、スロットル操作に対し唐突なところがなく、右手の動きにより体が前後する不快な動きが見事におさえられている。それでいてTRIUMPHの3気筒エンジンらしい、全域でのがっちり芯の太いトルクは健在だ。

 ライド・バイ・ワイヤシステムが、機械のセッティングだけでなくソフト的なセッティングでそのスムーズな走りに貢献している。XRXでは「Road」「Rain」「Off-Road」「Sport」という4つだったものに対して、XRTは好みのセットができる「Rider-Programmable」を追加した5つのライディングモードがある。もっとも全域でレスポンシブルな「Sport」にして、発進からスロットルを大きく開けていくと、その芯の太いトルクによってグングン加速して爽快だ。

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スポーティーな走りはTRIUMPH TIGER800の本領。

 3気筒だから当たり前だけど4気筒とも2気筒とも違うこの鼓動感と押し出し感のフィーリングが真骨頂。他のアドベンチャーカテゴリーに似たものがない。そして速い。近い価格帯にあるライバルとしてホンダのアフリカツインがあるけれど、車両重量は40kgほど軽い202kg。最高出力は同じ。スペックだけで語れないけれど、乗っていてどんなシーンでも軽さを感じる軽快なハンドリング。言いぱなしでは問題があるので、比較に出したアフリカツインをフォローすると、最大トルクは2気筒で排気量が大きいアフリカツインの方が大きく上回っていて、そちらもテイストが違う楽しい走りができる。

 話を戻して、その軽快性にはもちろんフロント19インチ、リア17インチというホイールサイズも効いている。コーナーへ進入するときの素早い動きと、リーンしてからの旋回性が気持ちいい。そしてどのシーンでもコントロールしやすい寛容さを保っている。体重69kgのライダーが乗って、サスペンションはスタンダードのままでも不満はほとんどなく、余分な動きが抑制されていてタイヤのロードホールディングを感じやすくペタンっと思いっきり寝かせて曲がれる。試乗時間が長くなかったのでオフロードでも乗れなかったのがとても残念だ。試してみたかった。
 

技量、用途、好みの部分の許容範囲が幅広く使い勝手の良さが魅力。

 アドベンチャーモデルながらなかなかのスポーティーさ。これがTRIUMPHならではの味だ。それでいて、しっかり効果を感じるウインドスクリーン、クルーズコントロール、同乗者もカバーするシートヒーター、グリップヒーターなどの快適装備に、LEDの灯火類やフルカラーTFT液晶メーターなども付く。もともと評価が高かったスポーティーさに磨きがかかっただけでなく、よりコンフォートで滑らかな走りも大幅にアップした。そう魅力が増量したわけだ。リッタークラスより恐怖を感じにくい重量、手頃なサイズ感、高速でも楽なパワー、運動性能がちょうどいいから幅広いダーに薦められる。欧米に比べて体が大きくなく、細い道や頻繁な切り返しが多い日本の道では使いやすいと感じる人が多いだろう。
 
(試乗・文:濱矢文夫)
 
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XRTのヘッドライト、ウインカーはLED。XRTはLEDのLEDの補助ライトが標準で着く。フロント21インチワイヤースポークのXCシリーズと違いフロントマスクのいわゆるクチバシが短い。ウインドスクリーンは5段階の調整式。


 
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XRXと違うのはSHOWA製フロントフォークとリアクッションユニットがフルアジャスタブルになっていること。メーターはフルカラー5インチのTFT(表示スタイルは6種類)。グリップヒーター、クルーズコントロールも装備されている。


 
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ブラッシュアップされた新しい水冷直列3気筒エンジンは、1速ギアをショートにして、オフロードでの使い勝手と、発進加速を改善している。XRTは「Road」「Rain」「Off-Road」「Sport」「Rider-Programmable」という5種類のライディングモードがある。エキパイはエンジン下を通っているけれど、ガードで守られている。他のアドベンチャーでも採用されているラバーを取り外すとオフロード仕様の形状と高さになるペグ。フレームはスチールパイプを使ったトレリスタイプ。


 
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■TRIUMPH TIGER800 XRT 主要諸元
●全長×全幅×全高:-×795×1,350mm、ホイールベース:1,530mm、シート高:810~830mm、●エンジン:水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ、総排気量:800cc、最高出力:70kW(95PS)/9,500rpm、最大トルク:79Nm/8,050rpm●フレーム:チュ―ブラースチールトレリスフレーム、フロントサス:Showa製φ43㎜倒立式フォーク、リアサス:Showa製モノショック、フロントタイヤ:100/90-19、リアタイヤ:150/70R17、フロントブレーキ:φ305mmダブルフローティングディスク、リアブレーキ:φ255mmシングルディスク、車両重量:202kg、燃料タンク容量:19リットル。
●メーカー希望小売価格:1,813,400円


 


■トライアンフモーターサイクルズジャパン 

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