Hi-Compression Column

そば

常念無念。

(2011年10月28日更新)

長い付き合いなのに当たったことがない「冬の秋葉原電気街まつり」の季節が近づいてまいりました。ぼやぼやしているとあっという間に年末です。ぼやぼやしていなくても年末は来ます。どちらかと言えばぼやぼやしているよりも、ぼやぼやしていない方が早く来るような気がします。山本リンダさんは、「ぼやぼやしてたらいい子になっちゃう」みたいなこと歌っていましたから、お子さんはぼやぼやした方がいいですね。「噂を信じちゃいけないよ」とも言っておりましたが。このままだと「もうどうにも止まらない」ので先に進みます。

第6回に続き今回もアキバネタです。ネタがないんだろ? って。ええ、そのとおりですとも。

立喰・ソストリートの昭和通り側がメインでしたので、今回は否立喰・ソストリートの昌平橋通り側です。このあたりはAKIBAでもアキバでも秋葉原でもなくいつも閑散としています。んじゃ、秋葉原じゃねーじゃん! というなかれ。だって、秋葉原という駅はあっても地名は存在しないんですから、このあたりも秋葉原だと言い張れば秋葉原ではないと否定はできないわけです。

それはさておき、上野バイク街へと続く首都高速下の昭和通りや、ホコ天の中央通りは誰でも思い浮かべることができるでしょうが昌平橋通りって? 

「あーあー、あの内山君とカブる、もしツアでしか見かけない芸人さんね」

それは“三瓶です”以外の芸(あれは芸と言っていいものなのかどうかはまた別の大きな問題です)を未だ人類が目撃していない奇跡の芸人三瓶さん。

「噂の東京マガジンと、ときどきガキの使いで見る元スクールメイツのメガネの人ね」

それはたぶん本職は落語家の笑瓶さんです。

三瓶でも笑瓶でも花瓶でもなく昌平です。

「おお、広瀬中佐の銅像があった省線の駅じゃ、とどろ〜く、つつお〜と♪」と元気に行進する明治生まれのおじいちゃん、すいませんちょっと待って下さい。

当たらずとも遠からじ「杉野はいずこ〜」でおなじみ軍神広瀬中佐の銅像があったのはおとなり万世橋駅前です。今は見事更地になってしまったかつて交通博物館があった所で、未だ足を踏み入れたことのないセレブの大食堂、肉の万世の前の橋が万世橋です。昌平橋はその一本お茶の水寄りの橋。休日になると何かを狙ってお巡りさんがうろうろしている橋です。


交通博物館の跡地
今回のキーワードでもないけど昌平橋交差点。お茶の水駅を背にして前は秋葉原駅方向。右手が昌平橋で左が昌平橋通りとなります。(2011年9月18日撮影)

外堀通りが昌平橋を渡って昌平橋通りになるのですが、一瞬だけ国道17号線になります。国道17号線は万世橋を渡るとすぐ左折し昌平橋交差点からその一つ先の神田明神下交差点までクランク状に重複しています。ちなみにこの交差点には超メジャーな人気立喰・ソチェーンの小諸そばがあります。その神田明神下からが純粋な昌平橋通りというわけです。上から見れば、昭和通り、JR、中央通り、そのとなりです。などと長々説明しなくても、Googleで検索すれば一発ツモ。でもそうするとで済んでしまうので、大好きな与太話ができないのであります。与太話はよたよたと続きます。

となりといえばタンメンの「トナリ」が大ブレイク中ですね。秋葉原とはまったく関係ない地下鉄東西線東陽町駅から木場駅方面に向かう永代通り沿いです。木場駅からだと当然東陽町方面になります。いつも長蛇の列が出来ていますのですぐ解ると思います。


トナリ
シンプルながらインパクトある看板が目印のトナリ。松本人志の〇〇な話でも紹介された行列必至の大有名店。とてもおいしいので行列はあたりまえです。(2011年8月8日撮影)

東陽町駅出口をでたところに、チェーン店っぽいのに各店舗の個性が強い「地下鉄そば」、トナリを越えたトナリのとなりの隣のずーっと隣の木場駅側には8枚集めると好きな天ぷらをトッピングした天ぷらそばが食べられる素敵なサービス券をくれる「東陽そば」もありますので、長蛇の列に恐れをなした方はぜひどうぞ。

はい、もうそろそろ、本題に入ったほうがいいですか? いいですね。毎度のこととはいえ、辛抱強く読んでいただきありがとうございます。

冒頭に戻って、昌平橋通り。「なんだかんだの神田明神下交差点こえたら〜はなのおえどの常念〜きょうもきめての六文そば〜♪」と、おなじみの「昌平橋通り立喰・ソ平次」を口ずさみながら歩いていくと、右手にはドハデな黄色い看板のイエローハッ、ではなく多彩な天ぷら郡とぴりっとした一味常備の六文そばは健在。その斜め向かいあたりに常念がありました。常念は2006年末に閉店してしまいました。その痕跡を見に来たのですが……見当たらない。のんきに「昌平橋通り立喰・ソ平次」を歌っている場合ではありません。いつでもどこでもこんなの歌っていたら通報されます。

閑散とした昌平橋通りを血相変えて(本当は変えていません。そもそも血相を変えるってどういう状態か把握できておりませんゆえ)何往復もしていると、このあたりで殺人事件とまではいかなくて空き巣でもあったら真っ黒けの容疑者状態です。それこそ血相が変わります。

そんな事を考えつつ、ぶらぶら探したのですがそれらしき店跡は見つかりません。第11回「幻立喰・ソへの階段」で犯した過ちを再び繰り返すという、たいへんな「おーろーかーぁもの」です。しょうがないのでこんなもんだろう的に何枚か写真を撮って、そそくさと六文そばに入り濃いめのおつゆ+一味でソーセージ天そばを心から堪能させていただきました。やっぱあれですね、家で作ってまで喰おうとは思わないソーセージ天は、立喰・ソの醍醐味ですね。


右上へ
バ☆ソ
ソ☆バ
日本全国の立ち喰いそば全店制覇を目論む立ち喰いそばな人だからー。食べた店のデータはきちんと記録するが、味の表現が「うまいorまずい」の二進法でしかできないデジタル指向(通常は味音痴という)なので生業にはできない。名前に☆を入れるとアーティストっぽくなると本気で思っているので、ただの馬鹿に違いない。

腹ごなしに、蔵前橋通りまで歩き「ひとつひとより、都そば〜、ふたつふるさと、ゆで太郎〜♪」と、「蔵前橋通りチェーン店数え歌」を歌いながら進んでいくと……なんということでしょう。見事に2店ともラーメン屋さんに衣替えでめでたく、いや残念なことに幻立喰・ソ入り。

そのかわりといいますか第12回「昭和天ぷらエレジー」で訪問した弥次喜多(チェーン店というか秋葉原の両サイドを固めていたんですね)と、最近進出中な(前回お伝えしたように平井店は閉店しましたが)セブンイレブンいい気分♪のセブン&アイフードシステム系列の七福弁天庵が蔵前橋通りに新たに店舗を構えておりましたので、数的には行って来いのイーブンです。


在りし日のゆで太郎
現在のゆで太郎
ブレてるし、看板も切れてるしアップにしすぎて位置関係が解らないという資料的にも芸術的にも0点に近い、在りし日のゆで太郎外神田店の写真(2002年7月28日撮影)。下が現在の姿(2011年10月10日撮影)。両サイドの黒タイルでなんとか同じビルと判明。

在りし日の都そば
現在の都そば
こちらが都そば(2004年5月1日撮影)。下が現在の姿(2011年10月10日撮影)。なんで昔の写真と同じ方向から撮ってないかといいますと、昔の写真をちゃんと確認していなかったから。いつまでたってもダメな私ね。ちなみに都そばの本店は大阪です。

秋葉原から戻り、昔取った杵柄、ではなく昔撮った篠塚(ラリーストではなく巨人の)の写真でもなく、昔撮った常念の在りし日の写真と、とれとれ(←おじさんがよく「とれとれの魚料理」とか使いますが、なぜか聞いてるこちらが恥ずかしくなる魔法の言葉)写真を見くらべるとそのとなり、となり言ってももちろんタンメン屋さんではない普通の隣三軒くらいとともにでっかいビルになったようで、痕跡は跡形もなく消滅してしまったようです。


風情の在りし日の常念
立喰・ソらしからぬ風情の在りし日の常念。看板にスタンド蕎麦と書いてありましたが、ちゃんと椅子がありました。でも看板に偽りなく立って食べる高さのカウンターがありました。創業は1995年で2006年まで11年間の長いような短い営業期間でした。ああ残念無念諸行無常念!(2003年11月7日撮影)
常念の跡
タンメン屋さんとは違うほんとの隣(ひつこい!)のビルの色と消火栓ポールの位置でなんとか判明しました。こんなに大きなビルになっちゃって現在は跡形もありません。お店はアップばかりでなく、周りとの位置関係の解るような広い視野の写真も撮っておかねばなりません。人生と同じで視野を広く持つ。「木を見て森を見ず」ではいけません。ということが今回の教訓。もっとも私の場合、さすればすかさず「灯台もと暗し」状態になることは「火を見るよりも明らか」。火を見ないと乗客を避難させなかったJR北海道さんもそれは痛いほど解ったことでしょう。(2011年8月8日撮影)

思わず拝みたくなる素敵なネーミングの常念だけに、100年後「此所に常念在り」と案内板が建立されて、幻立喰・ソを慕う多くのソ女たちで賑わうことになるとは、お釈迦様でも考えないことですね。


常念のそば
常念のちくわ天そば350円とおいなりさん150円。おつゆはよくダシ(昆布かな?)が効いた甘めで、しっかりとした生そばとよくマッチしておりました。天ぷらもカラッと揚がってかなりレベルは高かったと記憶しております。(2003年11月7日撮影)

■立喰・ソNEWS

テレビ朝日系列の人気トーク番組「アメトーク」10月6日放送のテーマはなんと「立ち食いそば芸人」でした。私は「うんうん。そうそう。あるある」と楽しめたのですが番組的にはイマイチ盛り上がりに欠けていたのでDVDには入らないでしょう……。アンガールズの田中さんは品川駅えきめんやの常連さんらしいです。見かけても気持ち悪がらずそっと見守りましょう。そうそう、新宿大ガード近くの某立喰・ソの店長はなんとなく田中さんに似ています。


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