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ホンダ

 
多くの人が興味をもってくれて、とても嬉しくなった!

 週末・土曜日の未明、東京をスタート。NM4はそのイメージから、やはりハイウェイ・クルージングだろう。東名高速で西に向かう。時速100km/hでもスピード感を感じるのは、大型二輪車で走る久々の高速道路に対し”勘”が戻っていないからではない。きっと、その着座位置の低さ、潜り込むようなライディング・ポジション(NM4の特徴である、ホンダの言うところの”コックピットポジション”)からくるものだろう。1,645mmという長めのホイールベースをもちながら、足のセッティングのせいか、ギャップによっては稀に突き上げを感じることもあったが、直進性に優れた快適なフィーリングだ。

 御殿場から先は新東名へ。旧東名に対し風景は単調だが開放感ある新東名は心地よい。静岡SAで初めて休憩。夜行バスに乗車していたオジサン(自分もオジサンだが明らかに年上だった)に声をかけられた。ご自身が乗られているスクーターとミラーが似ているという。車名は分からないが、どんなスクーターか、なんとなく分かった。その独特のスタイリングによって、NM4はコミュニケーションのきっかけを作ってくれる。

こちらの動画が見られない方、もっと大きな画面で見たい方は、YOUTUBEのサイトで直接どうぞ。「」 周りを圧倒する、その独特のスタイルがNM4シリーズの魅力。加えて、NM4-02にはリアにユーティリティボックスが標準で備わる。サイドスタンドしかないので、狭い場所に駐車する際、ミラーやユーティリティボックスの張り出し部に傷つけないよう注意が必要。ハンドルバーより下に位置するミラーはアップライト気味に座ると後方視界が増える。空力的にナックルガード的役割を担っているかもしれない。※写真をクリックすると大きく、または違う写真を見ることができます(以下同様)
東名高速で一路西へ。NM4-02のスタイルをスポイルしたくないので、見える部分に一切の荷物を積んでいないが、長距離移動に備え、ハンドルバーセンターに簡単に取り外し可能なポータブルナビのみ装着している。 静岡SAにて休憩。ここまで平均燃費31.9km/L、外気温24℃(全て車載インフォメーションより)。灯火類はLED(その特性上、動画ではポジションランプが点滅しているように見える)で被視認性は高く、消費電力は低い。
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最初の目的地・なんば(難波)に到着。南海なんば駅(国の登録有形文化財に登録されている南海ビルディング)前で撮影。アルファベット表記にすると駅名はヘボン式ローマ字の「NAMBA」だが、道路標識では「NANBA」になっていた。NM4を借り受けた際、ホンダの広報車両を管理するT門さんより「NM4でアキバへ!」と勧められたが、都合によりアキバと並ぶ大阪の電気街「ポンバシ」(日本橋)や、娯楽街の「千日前」でも記念撮影。
千日前のアーケード(?)で若者に声をかけられた。NM4-02の写真を撮りたいという。熱心に撮影していた。二輪免許は持っていないという彼らにも興味を抱かせるオーラをNM4は放っている。 工事現場で働くお兄さんにも声をかけられた。ホンダからこのままのカタチで販売されていると言ったら驚いていた。関西は気さくな人が多い。

 ところで、なぜ西に向かっているのか? 長距離を走って新コンセプトバイクを楽しませていただく以外、特に明確な目的はないが、まずは”NM4″が世界に向けて発信された地である大阪、の歓楽街・ミナミ(=”NaMba”)とからめて写真を撮ることをミッションとする。いつも横風で怖い思いをする伊勢湾岸道も快適に通過。東名阪経由で亀山からは名阪国道、西名阪、阪神高速でミナミに着いたのは朝8時過ぎだった。

 生まれ育った地ではないので大阪のことはよくわからないが、大阪の文化が、好きだ。そんな街の風景にNM4-02は、”未来的”でありながら一部”コテコテ”とも思えるようなところがマッチしているように思う。NMB48劇場、なんばグランド花月(NGK)近くを徘徊していると、またまた声をかけられた。若人二人組みだった。「写真撮っていいですか?」と。聞くところによるとお二人とも、バイクの免許は持っていないとか。そんな人たちの興味を惹くNM4は、新たなライダーを開拓する存在と言える。いや、ホンダの方々はそのあたりも当然見越し、NM4を出しているに違いない。いずれにせよ、そんな彼らに声をかけられて、とても嬉しくなってしまった。

 NM4のスタイル、多くの人々はSFコミックに登場してくるようなバイクをイメージしているようだ。旧い話で恐縮だが、個人的にはウルトラ警備隊の「ポインター」が想像した未来感をNM4は彷彿とさせる。

岡山国際サーキットで毎夏開催されているクルマの人気イベント「オーバーヒートミーティング」にお邪魔してみた。このイベントの中心人物とも言える、月刊自動車雑誌「」の佐藤編集長。今でこそ偉い人になってしまったが、10代の頃はG’でブイブイいわせていた原チャリ小僧。 毎年、このイベントに参加しているルノー・ジャポンのブレンさんはZX-14Rオーナーでもある超バイク好き。10代の頃は大垂水峠を攻め、愛読書は「バリバリマシン」だったという、ちょっと風変わりなフランス人。「スクーターやオートマチックは好きじゃないけど、コイツはいいかも」とのこと。 同様に毎年イベントに参加しているケータハムのジャスティンさんも、妙な日本文化に精通しているおかしな英国人。「NM4はスター・ウォーズのストーム・トルーパーの格好で乗るといいかもネ!」と。隣に写っているのはジムニーやエブリイのコンポーネントを使用する軽自動車規格のケータハム・セブン160。
「えぇっ!?」「このままのカタチで売ってるの?」「初めて見た!」「本当にホンダのバイク?」「スクーターかと思った」など、NM4に対する反応は様々。バイクに興味がない人も立ち止まって見ていました。

 さて、大阪でのミッションはとりあえず終了。次の目的地は岡山県美作市の岡山国際サーキット。毎年、に、今年は都合により出席できない閣下に代わり、私がNM4-02で参加することに。ピンキー大統領が一般道を使って岡山に向かっていたのとは対照的に、NM4だとスタート日の昼過ぎには現地に到着。この日のゴールとした(参考までに2010年7月、ピンキー大統領がスペイシー100で岡山国際サーキットから東京まで、一般道をぶっ通しで走り続けた俗に言うでは23時間ちょっとかかっている)。

 走行距離は670km。高速移動ならまだまだ走れる。ただ、ライディングポジションは楽なのだが、個人的に足を前に投げ出すスタイルに慣れていないせいか、ずっと同じ姿勢が続く高速移動中に何度かお尻が痛くなったこともあった。ただバックレストで身体をホールドする”コックピットポジション”はとても新鮮だ。

 明けて岡山国際でのイベント当日、四輪主体の催しにも関わらず、多くの来場者がNM4-02にもカメラを向けてくれた。おそらく当日、SNSなどにかなりの数がアップされていたのではないだろうか? もちろん、中にはバイクもお好きな方もいて、実車を初めて見たというNM4に興奮されていた。ハナシを聞いてみると、NM4-02はフルカバーされたスタイルゆえか、多くの人が大型スクーターだと思っていたようだ。

 翌日は古都との風景撮影をしながら帰路と考えていたが、天候悪化により高速道路で一気に東京へ戻ることに。1,350kmに及んだNM4-02の遠出は無事、完了した。

 
走れば走るほど身体の一部、一体感のようなものが得られる

 NM4-02、慣れてしまうと意外や街中でも取り回しは楽、ミラーの張り出しも気にならない。何と言っても足着きの良さが安心感を伴う。渋滞などのノロノロ運転では、教習所で習ったリアブレーキでバランスをとる操縦方が合うかもしれない。豊かなトルクのおかげで低速の味わいも楽しめる。同じエンジンを搭載するNC750Xに乗ったことがあるが、NM4の方が”ドロドロッ!”とした鼓動が強調されているように感じたのは気のせいか? 

 でもNM4シリーズの真髄、個人的にはハイウェイ・クルージングにあると感じた。ゆったりとしたライディング・ポジション、750ccパラレルツインエンジン+DCTの組み合わせは、私のバイク観を変えてしまうほど。極端な例えだがクルマの感覚に近い。ギアは6速に入れておけば全て事足りる。いざ、という時も豊かなトルクのおかげで力強い加速が続く。正に「クルマか!?」と思わせるレッドゾーン6,000rpmのエンジン特性はNM4のためにあつらえたようにも思える。DCTのスイッチ類、最初こそシフトアップとパッシングのスイッチを勘違いしてしまったが、慣れてくると自然と希望の動作をしている。今回、基本Dモードホールドで、シフトダウン・スイッチのみ使うというパターンが多かった。

 車両を借りた時と返却時の印象はまるで異なった。好みの問題かもしれないが、当初「?」と思っていたスタイル、これも数日間一緒にいることによって「いいかも」に変わっていった。また、フロントやリアのやや張り出しあるボディと独特のライディングポジションに対し、果たして扱いきれるのか、不安があったが、走れば走るほど身体の一部、一体感のようなものも得られ、まだまだ乗っていたいような名残惜しさすら芽生えていた。

高速道路での750ツインエンジンは、6速で全て事足りるトルクフルさ。鼓動感もある。DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)もNM4のキャラクターにマッチしていると感じた。シフトダウンも勝手に回転を合わせてくれるので、私のような下手っぴーが乗るならなおさらDCTの方がいい。 スタイル重視のためか、燃料タンク容量は車格としては少なめの11L。今回、高速道路を主体に1,350kmほど走った平均燃費は31.38km/L(満タン法計測)。気を遣った運転をすればもっと伸びたと思う。メーターには平均燃費の他、消費燃料(かなり正確だった)も表示される。
NM4-02はリアにユーティリティボックスを標準装備(NM4-01はオプション)。容量は左右各7.5Lで、2泊3日程度の着替えやレインスーツが収まった。ペットボトル飲料(500ml)はフロント右側のユーティリティボックスに収納できた。 NM4-02はETC車載器も標準装備。フロント左側のユーティリティボックスに収まる。ここにはアクセサリーソケットも備わり、ポータブルナビの電源を確保できた。尚、NM4-02はグリップヒーターも標準装備となる。
NM4シリーズのデジタルメーターは25種類の中から好みの色をバックライトに設定できるのが特徴だが、通常は走行モードを直感的に認識可能とするため自動的に可変(写真左よりニュートラル、Dモード、Sモード、MTモード)。新東名高速など、照明が少ない高速道路を走行するとき、Dモード の青色バックライトは照度を最も暗い「1」にしても個人的には明るいと感じた。MTモード時の赤色バックライトが個人的には夜間時の目の負担が最も少ないと感じた。
●NM4-02〔NM4-01〕主要諸元
■型式:EBL-RC82■全長×全幅×全高:2,380×810(サイドミラー両端幅 933)×1,170mm■ホイールベース:1,645mm■最低地上高:130mm■シート高:650mm■車両重量:255〔245〕kg■燃料消費率:38.0 km/L(国土交通省届出値 60km/h定地燃費値 2名乗車時)28.4 km/L(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)■最小回転半径:3.2m■エンジン種類:水冷4ストロークOHC4バルブ直列2気筒■総排気量:745cm3■ボア×ストローク:77.0×80.0mm■圧縮比:10.7■最高出力:40kw(54PS)/6,250rpm■最大トルク:68N・m(6.9kgf・m)/4,750rpm■燃料供給装置:電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)■始動方式:セルフ式■点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火■燃料タンク容量:11L■変速機形式:電子式6段変速(デュアル・クラッチ・トランスミッション)■タイヤ(前×後):120/70ZR18M/C 59W × 200/50ZR17M/C 75W■ブレーキ(前×後):油圧式ディスク × 油圧式ディスク■懸架方式(前×後):テレスコピック式 × スイングアーム式(プロリンク)■フレーム形式:ダイヤモンド
●車体色:マットバリスティックブラックメタリック、パールグレアホワイト
●メーカー希望小売価格(消費税8%込み):1,161,000〔999,000〕円

 

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定番シングルライダースをモダナイズ、
NM4にもマッチする大人のジャケット

Honda CLASSICS
フェイクレザーシングルライダースディライヴド

素材には本革の風合いを追求しながらも軽い防水性も備わる合成皮革を採用する3シーズンジャケット。部分的にパンチング加工を施すことで通気性を確保、襟裏にクールマックス素材を使用するといった夏場への配慮も。背中の高輝度リフレクターは夜間走行時の被視認性が向上。バック(背中)、ショルダー(肩)、エルボー(肘)のソフトプロテクターを標準装備(セパレートまたは一体型タイプのボディプロテクターのオプション装着対応)。カラーは写真のブラックの他、グレー、ホワイトを設定。サイズはSから4L。価格は18,900円+税(3L、4Lは19,900円+税)。

問:ホンダモーターサイクルジャパン
TEL:03-5993-8667


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