TRICITY MW125 356,400円(9月10日発売)

★ヤマハ TRICITY MW125 車両解説

ヤマハ初の市販リーニング・マルチ・ホイールモデル、TRICITY MW125を国内発売

7月1日、常に新しい波を発信している街、東京は秋葉原でヤマハの125ccオートマチックコミューター「トリシティ MW125」の発表会が行われた。昨年の東京モーターショーでジャパンプレミアされ、大きな関心を集めたあの“3輪”モデルだ。この4月には実際にタイ市場で市販が開始され、ショーのためのコンセプトモデルではなかったのか、とまたまた驚かされたものだが。いよいよそのトリシティ MW125を国内発売します、という発表会だった。

ただし実際の発売日時は、9月10日からとちょっと先になってしまうのだが。価格は356,400円、本体価格で33万円は、話題性、メカニズム、そして所有する満足度などからすると、かなりのお買い得プライスだろう。

トリシティが採用した、最大の特徴といえるヤマハ独自の「LMW」(Leaning Multi Wheel)メカニズムは、旋回時にフロント二輪を車体と同調させて傾斜(Leaning)させるもので、軽快でスポーティなバイクのハンドリングに、「より安心感を与えるメカニズム」と説明されている。フロントのロアーフォークブリッジ近くに配置されたハンガー状のアームがリーン機能を実現する2本の“パラレログラムリンク”と呼ばれるもの、そして左右のフロントホイールは、それぞれ片持ち式のテレスコピックサスで独立して懸架される(フォークは片側2本ずつの計4本)。これらのメカニズムにより、リーンを実現する機能と、サスペンションの機能を独立させ、スムーズな動作と現実的なバンク角、ハンドル切れ角を確保している。

ちなみに発売までの期間、イメージキャラクターに人気の元AKB48、大島優子さんを迎えて各種キャンペーンも実施される予定。全国で100名ものモニター募集が行なわれたり、全国9会場での体感試乗会が予定されるなど、販売に対する力の入れ方も相当なもの。八千草さんのパッソル以来!? それだけこの新しい“シティコミューター”の普及に期待が込められているといえるだろう。

TRICITY MW125。カラーは3色。ブルーイッシュホワイトカクテル1(ホワイト)。
TRICITY MW125。重量配分50対50に納得。
TRICITY MW125。マットディープレッドメタリック3(マットレッド)。
TRICITY MW125。ブラックメタリックX(ブラック)。

★YAMAHA プレスリリースより (2014年7月1日)

広がるモビリティの世界 LMW(リーニング・マルチ・ホイール)の第1弾
「TRICITY MW125」日本仕様を新発売

ヤマハ発動機株式会社は、当社初の市販マルチホイールモデル、125ccオートマチック(AT)コミューター「TRICITY(トリシティ)MW125」を2014年9月10日より新発売します。

「TRICITY MW125(TRICITY 125)」は、“ニュースタンダード シティコミューター”のコンセプトのもとLMW※1製品の第1弾として開発、AT二輪車と同様の扱い易い運転操作性を備えた新しいモビリティです。

主な特徴は、1)軽快でスポーティなハンドリングと安定感の両立による新しい楽しさ、2)さまざまな路面状況で快適な乗り心地、3 )シティコミューターとしての高い利便性、4 )パワフルで経済的な水冷125ccYMJET-FIエンジン、5)フロント二輪※2の特徴を活かした先進的かつ親しみやすい個性的デザインなどです。

生産は、当社のグループ会社のTYM(Thai Yamaha Motor Co., Ltd.)が行います。

※1 LMW=Leaning Multi Wheel。モーターサイクルのようにリーン(傾斜)して旋回する3輪以上の車両の総称、商標登録第5646157号。
 ※2 車両区分は『第二種原動機付自転車(原付二種)』、運転には『小型限定普通二輪車(AT含む)免許』以上が必要です。

<名称>
「TRICITY MW125」
<発売日>
2014年9月10日
<メーカー希望小売価格>
356,400円(消費税8%を含む)(本体価格330,000円、消費税26,400円)
<カラーリング>
・ブラックメタリックX(ブラック)
・ブルーイッシュホワイトカクテル1(ホワイト)
・マットディープレッドメタリック3(マットレッド)
<販売計画>
7,000台(年間/国内)
《企画の狙い》
 国内の125ccスクーター市場は、年間約9万台で推移していますが、都市部を中心に経済性、利便性の高さが支持を受け、市場規模の拡大が見込まれます。今回の「TRICITY MW125」は、フロント二輪構造を特徴とする125ccの“オートマチック・シティ・コミューター”として新たに提唱するモビリティです。また同時に、当社が長期ビジョンのひとつとして推進するLMWの第1弾となります。
 既存の125cc二輪車のお客さまだけでなく、これまでの二輪車には興味がなかった方、小回りの効くコミューターを求める四輪ユーザーの方、コミューターの新しい楽しさを期待するお客さまを想定し製品化しました。
 
《主な特徴》
1)ヤマハ独自のLMW機構
「TRICITY MW125」には、旋回時にフロント二輪が車体と同調してリーン(傾斜)するヤマハ独自のLMW機構を採用し、軽快でスポーティなハンドリングと安定感を備える“新しい楽しさ”を実現しています。
 このLMW機構は「パラレログラムリンク」と「片持ちテレスコピックサスペンション」から成り、リーンさせる機能と、左右サスペンション機能を独立させ、余裕のバンク角とハンドルきれ角をもたらします。フロントの左右独立のサスペンションは、荒れた路面などでの高いギャップ吸収性があり優れた乗り心地に貢献。車体の前後重量配分はMotoGPで培った技術を反映した50:50とした他、燃料タンクは車両重心近くに配して自然なハンドリングに貢献させました。
 
2)シティコミューターとしての高い利便性
 市街地での軽快で心地よい乗り心地、快適で乗り降りしやすいステップスルーのフラットフットボード、フルフェイスヘルメットも収納可能※な大容量のシート下スペースなど、シティコミューターとしての高い利便性を備えています。
  ※ヘルメットの形状によっては一部収納できないものもあります。
 
3)パワフルで経済的な水冷125ccYMJET-FIエンジン
 発進~低速でのスムーズな走り、中~高速度域での伸びのある滑らかな走行性をもたらすCVTエンジンを搭載しました。燃料供給には燃費性に優れるヤマハ独自のFIシステム「YMJET-FI」を、シリンダーには冷却性に優れるオールアルミ製「DiASil(ダイアジル)※シリンダー」を採用しています。
 ※「DiASil」(ダイアジル)=Die casting Aluminum-Silicon(ダイキャスト用アルミシリコン合金)を略した造語。
 
4)フロント二輪の特徴を活かした先進的かつ親しみやすい個性的デザイン
 “SMART FOR ALL”をデザインコンセプトに“エレガント”で“モダン”なスタイルとしました。流麗なボディライン、フロントニ輪を強調したフェンダーまわり、ライダーを包み込むようなインナーパネルなどが特徴です。
 
5)その他の特徴
○収納スペース確保や広いフットボードに貢献するアンダーボーン型フレームを採用しました。
○ユニファイドブレーキを採用。左ブレーキレバーを操作(入力)すると、リアブレーキ効力を発生させ、あわせてフロントにもバランス良く制動効力を発生させます。
○見やすい液晶デジタルメーター、個性を演出するエレガントなLED ポジションランプ、LED テール&ストップランプなどを採用しました。
「TRICITY MW125」フィーチャー
・液晶デジタルメーター(時計、外気温計装備)
・60/55W(H4)ヘッドライト
・LEDポジションランプ
・パラレログラムリンク
・片持ちテレスコピックサスペンション
・前後トリプルディスクブレーキ(ユニファイドブレーキシステム採用)
・リボンの“結”イメージのキャストホイール
・90/80-14 前輪タイヤ(チューブレス)
・ステップスルー
・フラットフットボード
・アルミ製グラブバー
・LED テール&ストップランプ
・リアカウル⼀体フラッシャー
・シート下収納スペース約20L容量(フルフェイスヘルメット収納可、形状によって収納できないものもあります)
・110/90-12 後輪タイヤ(チューブレス)
・水冷4ストローク124cm3 CVT
・DiASil(ダイアジル)シリンダー
・燃費に貢献するYMJET-FI
・排出ガス低減を図る三元触媒

★主要諸元

車名型式 EBJ-SE82J
TRICITY MW125
発売日 2014年9月10日
全長×全幅×全高(m) 1.905×0.735×1.215
軸距(m) 1.310
最低地上高(m) 0.120
シート高(m) 0.780
車両重量(kg) 152
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 35.8(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
38.8(WMTCモード値 サブクラス1 1名乗車時)※3
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) -
エンジン型式 E3P4E
水冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 124
内径×行程(mm) 54.2×57.9
圧縮比 10.9
最高出力(kW[PS]/rpm) 8.1[11]/9,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 10[1.0]/5,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 T.C.I.(トランジスタ式)式
潤滑油方式 強制圧送ウェットサンプ
潤滑油容量(L) 0.9
燃料タンク容量(L) 6.6
クラッチ形式 乾式遠心シュー式
変速機形式 Vベルト式/オートマチック
変速比 2.361~0.794(無段変速)
減速比1次/2次 1.000/9.533
キャスター(度) 20°00′
トレール(mm) 68
タイヤサイズ 90/80-14M/C 43P
110/90-12 64L
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
ユニットスイング
フレーム形式 アンダーボーン

※1 燃費消費率は、定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
 ※2 定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率。
 ※3 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果からの計算値。