“究極”を追求する姿は速くなくとも美しい! 本田宗一郎杯 Honda エコ マイレッジ チャレンジ 2013第33回 全国大会

Honda エコ マイレッジ チャレンジ

「エコ マイレッジ チャレンジ」のルールは、ホンダ製4ストローク50ccエンジンを搭載したマシンを使って「1リットルのガソリンで何キロメートル走ることができるのか?」というもの。燃費の限界に挑戦するイベントだ。今年は全410チームがエントリー。その全てのチームにドラマがあった。

 10月6日(日)、「本田宗一郎杯 Honda エコ マイレッジ チャレンジ2013 全国大会」が栃木県のツインリンクもてぎで開催された。1981年の第1回から30年以上の歴史を誇り、社会的にも広く認知されている燃費競技で、今年もスーパースピードウェイのオーバルコースを舞台に“真剣勝負”が繰り広げられている。

 今年は410チームのエントリーがあり、そこから各クラスに振り分けられる。毎年、激戦となるのは「グループⅡ」の高校生クラスで、今年は149台のエントリーがあった。

 このイベント、全国各地から多くの中・高校生が先生と共に参加しているのがとても印象的だ。原付免許すら取得していないであろう幼い顔立ちのそのほとんどがエンジンを搭載したマシンを製作し、競技に参加するのである。とても貴重な体験であり、この中から将来、日本が誇る世界のエンジニアが生まれるかもしれないのである。

開会式風景。今年は全410チームがエントリー。お揃いのユニホームがチームメイトの証。もちろん、イベントにはもてぎエンジェルが華を添える。 エンジンはニューチャレンジクラスを除き、ホンダ製4ストローク50ccを使用。競技に参加する人のために、エンジン単体販売(73,500円 )も行っている。
ガソリン給油風景。注射器を使って1滴1滴を注入するシビアな瞬間である。 中学生クラスから競技はスタート! スタート旗手を務めるのは毎年恒例、伊東孝紳 大会名誉会長(本田技研工業 代表取締役 社長執行役員)。

 一方、二人乗りクラスや市販車クラスももちろん、好燃費を目指しているのだが、ユニークなマシンやドライバー、ライダーが会場の雰囲気を和ませてくれる。そして、毎年オーバーオール・ウィンを獲っている「グループⅣ」(一般クラス)のマシンは、その美しい仕上がりも見どころとなっている。

 2005年から設立された「ニューチャレンジクラス」は50cc以上150cc以下のホンダ製4ストロークエンジンをベースとするクラスで、海外からのエントリーが多いクラスだ。

 前日の練習走行は雨、決勝当日は晴れたり小雨が降ったりの不安定な天候だったため、今年は各チーム共にセッティングに悩まされたようだ。さすが、1リットルで1000キロ以上の燃費を記録するチームにとって、とてもシビアな世界なのである。そんな中、今大会の最も優れた燃費 は2563.250km/リッターだった。

 軽くてあらゆる抵抗の少ないマシン、ドライビング(ライディング)テクニックなど、“速さ”は無いけど“究極”を求める姿はMotoGPやF1と何ら変わらないのが、中学生から参加できるHondaエコ マイレッジ チャレンジなのである。

全国から中・高校生も参加。記念撮影ブースも設けられている。 「デザイン賞」に選ばれたグループⅢの中央大学精研(株)まほろば製作所 チーム。F1マシンをイメージしたという。
各クラスを制したマシン&チーム

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