Kawasaki ESTRELLA&250TR大全 その1・1992-1999

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Kawasaki ESTRELLA大全 その1・1992-1999

「クラシカルなスタイリングと現代に通用するモダンさを併せもつクラシックモダン」として1992年にデビューして以来、シンプルながらセンスあるシングルモデルとして愛され続けたエストレヤ。その20年にわたる歴史を、派生モデル250TRと共に振り返る。

 1980年代終盤にピークを迎えたレーサーレプリカブームは、先鋭化しすぎた反動もあり1990年代に入ると急激に減速。ポストレプリカとして注目されたのが1989年に登場したゼファーであった。レプリカに疲れたユーザーはごくごく普通のバイク、ゼファーに新たなる境地を見いだし、ネイキッドブームを軸としてリッターバイク、シングル、アメリカン、ビッグスクーターやそれらのカスタムなど多種多様なブームに火が付き、1970年代後半から続いた一大バイクブームは新たな局面を迎えた。そんな時代に一台の250シングルが誕生した。
 スペイン語で星を意味する「ESTRELLA(エストレヤ)」と名付けられたそのバイクは、「性能だけに目を向けるのではなく、五感に訴えるバイクとして人との関わりを大切に、持つ喜び、さわる喜び、みがく喜び、そして乗る喜び……など幅広い味わいと親しみやすさ」という、一時代を築いたゼファーにも通じるコンセプトで製作された。
 新設計の空冷ロングストロークシングルエンジンは、バフ仕上げが施され、歯切れ良いサウンドのキャブトンタイプマフラーとベストマッチ。ツボを押さえ配されたメッキパーツ類、足着き性も良好で見た目も斬新な鞍型シート、取り外してオプションのキャリアに交換出来るリアシート、クロームメッキを施した専用工具など、単なる懐古的クラシックモデルではなく、現代にも通用する実用性とモダンさも併せ持ち、エントリーユーザーや女性ライダー、若者層にリターンライダーまで幅広い層の支持を受けた。ゼファーに続くロングセラーモデルに成長していく。


1992年B1
キャンディサンゴットオレンジ ルミナスウインザーグリーン
●エンジン型式:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ●総排気量:(内径×行程)249cc(66.0×73.0mm)●最高出力:20ps/7500rpm●最大トルク:2.1kg-m/6000rpm●圧縮比:9.0●変速機:5速リターン●全長×全幅×全高:2075×765×1035mm●軸距離:1400mm●乾燥重量:142kg●燃料タンク容量:14L●タイヤ前・後:90/90-18 51P・110/90-17 60P●発売当時価格:450,000円



1993年B2
キャンディサンゴットオレンジ ルミナスウインザーグリーン

幅広い層から好評を受けたエストレヤ。1993年モデルからはタンクのエンブレムが立体エンブレムに変更され、より質感が向上した。




1994年B3

1994年モデルは一部車体色を変更。キャンディサンゴットオレンジに代わって新色のワインレッドが設定された。ルミナスウインザーグリーンは継続。

ワインレッド



1995年B4
ワインレッド ルミナスウインザーグリーン

1995年C1
エボニー×ファイアクラッカーレッド メタリックキャニオンシルバー×エボニー
●エンジン型式:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ●総排気量:(内径×行程)249cc(66.0×73.0mm)●最高出力:20ps/7500rpm●最大トルク:2.1kg-m/6000rpm●圧縮比:9.0●変速機:5速リターン●全長×全幅×全高:2075×755×1030mm●軸距離:1400mm●乾燥重量:142kg●燃料タンク容量:14L●タイヤ前・後:90/90-18 51P・110/90-17 60P●発売当時価格:450,000円

リアショックがリザーバータンク付きからシンプルなタイプに変更された1995年モデルから、ロングシートを装着したRSがラインナップに加わった。RSはシート高が770mmから735mmに低下し、さらに足着き性が向上し、専用工具の収納場所はキー付ツールボックスからシート下への収納に変更されている。エボニー×ファイアクラッカーレッドはメッキフェンダーを装着。形状変更された立体型タンクエンブレムはエストレヤのみに装着。価格は全車同一の450,000円。




1996年D1
キャンディワインレッド×ギャラクシーシルバー ルミナスウインザーグリーン×エボニー

1996年E1
キャンディアトランティックブルー ギャラクシーシルバー
●エンジン型式:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ●総排気量:(内径×行程)249cc(66.0×73.0mm)●最高出力:20ps/7500rpm●最大トルク:2.1kg-m/6000rpm●圧縮比:9.0●変速機:5速リターン●全長×全幅×全高:2075×775【765】×1035【1030】mm●軸距離:1400mm●乾燥重量:142kg●燃料タンク容量:14L●タイヤ前・後:90/90-18 51P・110/90-17 60P●発売当時価格:450,000円※【 】はRS Custom

前後ブレーキがドラムブレーキに変更され、よりクラシカルモダンイメージを高めたCustomが加わった。鞍型シート+ディスクブレーキのエストレヤ。ロングシート+ディスクブレーキのRS。鞍型シート+ドラムブレーキのカスタム。ロングシート+ドラムブレーキのRSカスタムと4車種の豊富なラインナップとなった。ドラムブレーキのカスタムは乾燥重量が6kg増。立体エンブレムはエストレヤとカスタムのみに装着された。価格は全車450,000円。




1997年B5
キャンディワインレッド×ギャラクシーシルバー メタリックブロンズガンズ×パールバーニッシュベージュ

1997年C2C3
ファイアクラッカーレッド(C2) ギャラクシーシルバー(C3)

1997年D2
写真はメタリックブロンズガンズ×パールバーニッシュベージュ。もう一色のキャンディワインレッド×ギャラクシーシルバーはエストレヤ(B5)と同グラフィック。

1997年E2
写真はファイアクラッカーレッド。RSカスタムも同様に、もう一色のギャラクシーシルバーはRS(C3)と同カラーだが、シートのホワイトパイピングはない単色仕上げ。

車体色の変更のみ。前年までは各バリエーションにそれぞれの車体色が用意されたが、1997年モデルからは、エストレヤとカスタム、RSとRSカスタムの車体色を共通化。ただしRSカスタムはシートにホワイトパイピングがないなど、細かい相違点はある。1997年モデルのRSのマーケットコードは、カラーによってファイアクラッカーレッドがC2、ギャラクシーシルバーはC3と異なっているが原因は不明。価格はすべて前年と同じ450,000円。




1998年B6
ギャラクシーシルバー×パールブローニュ キャンディワインレッド×ギャラクシーシルバー

1998年C4
一見すると前年モデルと同じに見えるが、赤色がやや深めのキャンディカーディナルレッドに変更された。ギャラクシーシルバーは継続。

1998年D3
グラフィックは前年モデル同様だが、カラーをダーク系のギャラクシーシルバー×パールブローニュに変更。もう一色のキャンディワインレッド×ギャラクシーシルバーは継続。

1998年E3
RS同様にギャラクシーシルバーは継続され、ファイアクラッカーレッドはキャンディカーディナルレッドに変更された。

車体色の変更のみ。バリエーションと車体色の関係は前年同様で、前年カラーがそのまま継続されたものもあるが、スタンダードモデルのエストレヤのキャンディワインレッド×ギャラクシーシルバーは、車体色の表記は前年と同じながらリアフェンダーが色付きだったり、RS系のレッドは同じように見えて実は違う色だったりと細かい相違点がある。価格、諸元は変更なし。




1999年B7
ディーブグースベリー スカイブルー

1999年C5
ギャラクシーシルバー×サンビームレッド メタリックバイオレットロイヤル×パールアルペンホワイト

1999年D4
スカイブルー ディープグースベリー

1999年E4
ギャラクシーシルバー×サンビームレッド メタリックバイオレットロイヤル×パールアルペンホワイト

1950〜60年代の英車を思わせるようなカラーに全車車体色を一新。バリエーションと車体色の関係は引き続き前年と同様の組み合わせ。RSのみシートに白いパイピングが入る伝統も受け継がれた。価格、主要諸元も変更なし。




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