スーパーカブのすべて

スーパーカブ110インプレ

■試乗・文ーG2連邦大統領 PINKIE高橋 ■撮影─依田 麗

 コストパフォーマンスに優れたコミューターとして認知されている原付二種(G2)のさらなる普及を願う、G2連邦大統領のピンキー高橋です。先日、世界で販売されるカブタイプのモデル開発を取り仕切っている本田技術研究所二輪R&Dセンター主任研究員の今田さんに、3月16日から発売された新型スーパーカブ110(JA10)のお話を伺うことができましたが、心待ちにしていた試乗をさせていただく機会に恵まれましたのでご報告を。

■エンジン型式■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ ■総排気量(内径×行程):109cc(50.0×55.6mm) ■最高出力:5.9kw(8ps)/7500rpm ■最大トルク:8.5N・m(0.87kg-m)/5500rpm ■圧縮比:9.0 ■変速機:自動遠心式4段ロータリー(停止時のみ) ■全長×全幅×全高:1915×700×1050mm ■軸距離:1210mm ■車両重量:98kg ■タイヤ前・後:70/90-17M/C 38P・80/90-17M/C 44P ■車体色:スマートブルーメタリック、パールバリュアブルブルー、パールシルキーホワイト、バージンベージュ、パールプロキオンブラック ■メーカー希望小売価格:228,900円 

 試乗車のボディカラーはバージンベージュ。今の季節にピッタリといった感じで、乗る前から心も軽くなります。新型はフロントマスク、リアまわりに大きなデザイン変更を受けましたが、全体の印象はやはり“スーパーカブ”以外の何者でもありません。ホワイトのレッグシールドによる視覚的効果が大きいようで、日本で半世紀以上親しまれている乗り物のアイデンティティをイメージとしてしっかりと受け継いでいます。デザインに関しては好みの問題ですが、私個人的には違和感なく、むしろ新鮮で好感もてます。スーパーカブの恐ろしいところで、走る台数が増えるごとに街の風景に溶け込んでいくことでしょう。

 で、さっそく試乗。結論から先に申しますと、とても洗練されたなぁという印象です。先代110(JA07)は日本のスーパーカブの歴史の中で劇的なフルモデルチェンジが行われ、全ての性能が飛躍的向上を果たしたのですが、新型は2年の間でさらに熟成が進み、カドがとれてとても乗りやすいと感じました。正直申しまして私、自動遠心クラッチのカブタイプをスムーズに走らせるのがどちらかといえば苦手でして、ギアの繋ぎでギクシャクしたり、ニュートラルを出すのが下手……。ところが新型は、こんな私でも運転が上手くなったんじゃないか? と思えるほどカブをスムーズに、気持ちよく乗りこなすことができたのが印象的でした。

 操作系は、先代110の時にカブ史上最大の変更とも言われた左ウインカーレバーはそのままですが、ホーンスイッチとの位置が上下入れ替わるグローバルタイプになったくらい。ポジションや乗車感覚はやっぱりカブです。車重は安定性向上を狙って、先代に対し5kgほど増していますが、「カブってこんなに軽かったっけ?」と思えるほど、取り回しは相変わらずラクチンですね。

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