KATANA 1,512,000円(2019年5月30日発売)

★スズキ KATANA 車両解説

「Forging a New Street Legend」を開発コンセプトに“カタナ”が復活

2000年の“ファイナルエディション”を最後にラインアップから消えていた“カタナ”がこのほど「新たなるストリートバイクの伝説を鍛造する(Forging a New Street Legend.)」として復活した。

1980年のケルンショーに出品され多大な注目を集め、翌1981年に、ほぼそのショーモデルと同じいで立ちのままで市販され、さらに大きな話題となったGSX1100S KATANA。その個性的なスタイリングから、熱狂的なファンとともに独自のマーケットを開拓し、稀代の名車の仲間入りしたのはご存知の通り。

発売開始当時、国内ではリッタークラスのスポーツバイクは自主規制されており、そのため膨れ上がった国内への市販化リクエストに応えて、国内向けにわざわざ750版のモデルを開発したほどだった。

“ナナハン”版のGSX750Sカタナの販売は1982年2月。車体は、ほぼGSX1100S版と同様のデザインが採用されたが、これまた当時の保安基準がネックとなり、ハンドルが異様な姿の“耕運機型”と揶揄されたアップデザインのものを取り入れざるを得ず、車両を購入したオーナーがオリジナルの姿を標榜するデザインのアフターパーツへ交換。それを当局が目の敵として取り締まった、などという逸話なども「とにかく規制、規制」の時代だったことを表したエピソードといえる。

それはともかく、国内でもカタナ人気は高まる一方で、その後1991年5月にはGSX250Sカタナ、1992年4月にはGSX400Sカタナと、国内専用仕様のカタナシリーズも発売された。

GSX1100Sが源流のKATANAスタイル以外のカタナも多く存在し、ノンカウル版のカタナといえるGS650Gカタナ(1981年発売)、GSX400Eカタナ(1982年発売)、GSX250Eカタナ(1982年発売)、GS125Eカタナ(1982年発売)などを一族とすることもある。

ちなみに今回復活した新型KATANAの車名は“GSX1100S KATANA”ではなく、単に“KATANA”が正式名称となっている。

 

KATANA。「ミスティックシルバーメタリック」(YMD)。
KATANA。
KATANA。「グラススパークルブラック」(YVB)。
KATANA。

 

★SUZUKI ニュースリリースより (2019年5月24日)

スズキ、大型二輪車 新型「KATANA(カタナ)」を発売

スズキ株式会社は、大型二輪車 新型「KATANA(カタナ)」を5月30日より日本で発売する。

新型「KATANA」は、日本刀をイメージした前衛的なデザインで1980年のケルンショー(ドイツ)に出品し、翌年ほぼそのままのスタイルで発売してバイクファンの注目を集めた「GSX1100S KATANA」を原点とし、最新技術を搭載した新型の大型二輪車である。

開発コンセプトは「Forging a New Street Legend(新たなるストリートバイクの伝説を鍛造する)」で、刀鍛冶が鋼を叩いて鍛え上げ、丹念に強靭な刀を作り上げることと、「KATANA」を鍛錬して作り上げたことを比喩的に表現した。

新型「KATANA」は、燃料タンクから車体先端まで、研ぎ澄まされた刀のようにシャープで流れるようなラインをあしらったデザインを採用。角形のLEDヘッドランプや、刀の切先をイメージした造形の車体先端下部に装着されたLEDポジションランプにより、「GSX1100S KATANA」に着想を得た特徴的な顔つきに仕上げた。また、スズキ初となるターンシグナル付スイングアームマウントリヤフェンダーを採用し、車体後部のシート下をすっきりとさせた外観とした。

新型「KATANA」は、軽量アルミフレームの車体に「GSX‐R1000」の998cm3直列4気筒エンジンをベースに改良して搭載、エンジン出力を効率良く路面に伝えることができるトラクションコントロールを装備するなど、昂揚感のある加速と快適なライディングを実現した。また、ワンプッシュでエンジン始動が可能なスズキイージースタートシステムや、スムーズな発進を補助するローRPMアシスト機能を採用するなど、市街地走行にも適した扱いやすさを実現した。

新型「KATANA」は浜松工場で生産し、2019年春より欧州を中心に販売を開始して好評を得ている。

 

●年間目標販売台数
1,000台
 
●商品名
KATANA
 
●エンジン
4サイクル 998cc
 
●価格
1,512,000円
 
●新型「KATANA」の主な特長
 
一目で「KATANA」とわかるデザイン
・燃料タンクから車体先端まで、シャープで流れるようなラインをあしらったデザインを採用。
・「GSX1100S KATANA」をイメージした角形のLEDヘッドランプを採用。
・刀の切先をイメージした造形の車体先端下部にLEDポジションランプを装着。
・マフラーは短く、コンパクトなデザインと黒色塗装により、引き締まった外観を強調。
・LEDリヤコンビネーションランプと、リヤターンシグナルを備えたナンバープレート取付部が一体となった、スズキ初となるターンシグナル付スイングアームマウントリヤフェンダーを採用した。
・エンブレムは「GSX1100S KATANA」から同じ意匠を継承した。
・車体色は、銀「ミスティックシルバーメタリック」、黒「グラススパークルブラック」の2色を設定。
 
高い基本性能と扱いやすさを両立する装備
・「GSX‐R1000」のエンジンをベースとした水冷直列4気筒998cm3エンジンは、低回転域での力強いトルクと高回転域でのパワフルなエンジン特性とした。
・軽量で剛性の高いアルミフレームとアルミスイングアームを採用。
・フロントブレーキには、強力な制動力を発揮するブレンボ製ラジアルマウントモノブロックキャリパーを装備。
・エンジン出力を効率よくリヤタイヤに伝えることが可能になる、「トラクションコントロールシステム」※1を搭載した。3つのモードの中から好みのモードを選択することで、より快適なライディングを楽しむことができる。
・スタータースイッチを押し続けることなくワンプッシュするだけで、スターターモーターを回転させてエンジンを始動する「スズキイージースタートシステム」を採用。また、ニュートラル時はクラッチレバーを握らなくても始動可能とした。
・発進時や低回転走行時に、エンジン回転数、ギヤポジション、スロットル開度、クラッチスイッチの情報を用いて、エンジン回転数の落ち込みを抑制する「ローRPMアシスト機能」を搭載。
・滑りやすい路面状況や過度なブレーキング等によるホイールのロックを一定範囲内で回避する電子制御式ABS※2を標準装備した。
・豊富な情報をライダーに提供する、軽量コンパクトなフル液晶ディスプレイ多機能インストルメントパネルを採用。
 
※1 トラクションコントロールは、あらゆる条件下で後輪のスリップ(スピン)を完全に制御したり転倒を防止するものではない。
※2 ABSは、ライダーのブレーキ操作を補助するための装置であり、制動距離を短くするための装置ではない。路面状況(濡れた路面や悪路等)によっては、ABSを装着していない車両よりも制動距離が長くなる場合がある。また、コーナリング中のブレーキングによる車輪の横滑りはコントロールすることができない。

 

★主要諸元※1

車名型式 2BL-GT79B
KATANA
発売日 2019年5月30日
全長×全幅×全高(m) 2.130×0.835×1.110
軸距(m) 1.460
最低地上高(m) 0.140
シート高(m) 0.825
装備重量(kg)※1 215
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※2 23.8(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※3
19.1(WMTCモード値 クラス3 サブクラス3-2 1名乗車時)※4
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) 3.4
エンジン型式 T719
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 998
内径×行程(mm) 73.4×59.0
圧縮比 12.2
最高出力(kW[PS]/rpm)※4 109[148]/10,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)※4 107[10.9]/9,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式
潤滑油方式 圧送式
潤滑油容量(L) 3.4
燃料タンク容量(L) 12
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.562
2速 2.052
3速 1.714
4速 1.500
5速 1.360
6速 1.269
減速比1次/2次 1.553/2.588
キャスター(度) 25°
トレール(mm) 100
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C 58W
190/50ZR17M/C 73W
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク ABS
油圧式シングルディスク ABS
懸架方式 φ43mmKYB製倒立フロントフォーク式
リンクタイプモノショックユニット、スイングアーム式
フレーム形式 ダイヤモンド

※1:装備重量は、燃料・潤滑油・冷却水・バッテリー液を含む総重量となります。
 ※2:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や 運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
 ※3:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
 ※4:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
 ※5:エンジン出力表示は、「PS/rpm」から「kW/rpm」へ、トルク表示は「kgf・m/rpm」から「N・m/rpm」へ切り替わりました。( )内は、旧単位での参考値です。