MBFCC-B1 毛野ブースカ 湯めぐりみしゅら~ん

第65湯:群馬県前橋市・赤城山周辺の温泉

 2018年7月、下北半島・津軽半島に大遠征後に「ホンダクロスカブ110で60km先の神社仏閣を目指す『オレの圏央道』1泊2日地道ツーリング」の記事を書かせていただいた以降、まともなロングツーリングに出かけることなく2018年が終わってしまった。そして2019年が明けて、正月休みを利用してツーリング仲間と伊豆大島を1泊2日で原チャリで巡ったものの、愛機ホンダ400Xの出番はなかなかやって来なかった。
 そうこうしているうちに3月になり、第64湯で「800湯まであとちょっとだが、年内に達成は無理そうなので、2019年に持ち越しになるだろう。果たして元号が変わるまでに800湯達成できるのか…」と書いたのを思い出した。新元号が発表される4月1日まであと2週間弱。偶然にも予定がぽっかり空き、天気も良さそうなので、ツーリングシーズン開幕を飾るべく、日帰りで出かけることにした。行き先は悩んだ結果、まだ行ったことがなかった群馬県前橋市・赤城山方面に決めた。

 出発当日の天気は晴れ。3月下旬としては暖かく春の陽気で、まさに絶好のツーリング日和。行き先が群馬県ということもあり、いつもよりやや遅めに出発し、中央自動車道から圏央道を通り、関越自動車道に入る。途中、上里サービスエリアで小腹を満たし、渋川伊香保インターチェンジで下車。国道17号線から県道159号線に入り、県道151号線、国道353号線を左側に赤城山を見ながら進む。上毛三山のひとつである赤城山と言えば「赤城の山も今宵限り」という文句で知られる国定忠治が有名だ。快晴の元、上毛かるたの「す」の札で謳われる「裾野は長し赤城山」のとおり雄大な山裾が広がる。

 そんな赤城山を見ながら向かったのは「滝沢温泉」だ。国道353号線から県道16号線に入り、赤城山方面に向かって道なりに進んで側道に入り、粕川を渡った先に目的地である滝沢温泉があった。「滝沢温泉 滝沢館」は群馬県前橋市粕川町にある温泉宿だ。日帰り入湯料は600円。和風造りの建物はいかにも秘湯の温泉宿らしい風情を漂わせる。冬期は内湯だけらしく、露天風呂は午後10時から午前6時までと宿泊者限定となっている。早速内湯に向かう。湯船はちょっと小さめだが、無色透明のお湯がたっぷり注がれている。湯温は適温で肌触りもよく、とても気持ちいい。ぜひ夏場に来て露天風呂に入ってみたくなった。

 滝沢温泉の次に向かったのは「赤城温泉」だ。滝沢温泉から県道16号線をさらに山奥に進む。自然豊かな景色を満喫したいところだが、赤城温泉に近づくにつれて鼻水が止まらなくなってきた。ここ近年、花粉症の症状が出始めて、特にこの日は天気もいいので、かなり飛散しているようだ。鼻水をすすりながら赤城温泉に到着。温泉郷の奥にある「赤城温泉 花の宿 湯之沢館」に入ることにした。
 「赤城温泉 花の宿 湯之沢館」は群馬県前橋市苗ヶ島町にある明治13年(1880年)創業の温泉宿だ。日帰り入湯料は600円。落ち着いた館内に入り、この宿の特徴である「瀬音露天風呂」に向かう。脱衣場の扉を開けると神沢川が眺められる岩造りの露天風呂が現れた。湯船は2つあるのだが、川側の湯船にはお湯が入っていなかった。おそらくこれからお湯を注ぐのだろう。お湯はいわゆる濁り湯で、日の当り具合によってはエメラルドグリーンに見える。湯温は適温で、柔らかい肌触りとともについ長湯したくなってしまう。特に今日みたいな穏やかな天気だとなおさらだ。周囲に雪はまったくなかったが、雪が降る中で入ったら最高だろう。
 良泉の多い群馬県らしい赤城温泉を楽しんだ後、県道16号線を走って大沼方面に進み、県道4号線を通って麓に戻ろうと思ったが、この時期は通行止めだった。仕方なく来た道を戻って県道16号線沿いにある赤城神社を参拝。相変わらず鼻水は止まらず、むしろ悪化していた。国道353号線を戻り、花木農産物直売所さんぽ道で昼食。県道4号線と国道353号線の交差点にある大きな鳥居(赤城大鳥居)を撮影後、県道34号線を大胡方面に進んだところにある「道の駅 赤城の恵」に併設されている「荻窪温泉 あいのやまの湯」に入ることにした。

 「荻窪温泉 あいのやまの湯」は群馬県前橋市荻窪町にある日帰り入浴施設だ。入湯料は510円。先ほどの述べたように「道の駅 赤城」に併設されておりアクセスしやすい。浴室、湯船ともども広々としており開放感のある造り。お湯は無色透明でキリッとした肌触りでやや熱め。内風呂は熱めとちょっとぬるめのお湯の2種類。露天風呂も広く、ゆったり入れる。平日にもかかわらず地元の方が多く訪れていた。

 「荻窪温泉 あいのやまの湯」に入ったところで時間は午後3時30分。まだまだ入れるので「粕川温泉 元気ランド」に向かうことにした。県道34号線から県道16号線、県道333号線を進み、粕川沿いの道を上毛電鉄粕川駅方面に進んだところに目的地はあった。「粕川温泉 元気ランド」は群馬県前橋市粕川町にある日帰り入浴施設だ。入湯料は510円。館内は広くて開放感があり、浴室は採光に優れ、湯船も広い。内風呂に入ると壁面に上毛かるたがすべて書かれており、湯に浸かりながら見とれてしまった。お湯は無色透明で熱めだがサッパリしている。内風呂、露天風呂ともに熱めとぬるめの湯がある。夕方近いこともあり、ここも地元の方が大勢訪れていた。

 「粕川温泉 元気ランド」を出たところで時間は午後4時30分。だいぶ日は傾いているが、どうしても入ってみたい温泉があった。それはJR前橋駅前にあるという「まえばし駅前天然温泉 ゆ〜ゆ」だ。今までもエキナカ・エキチカにある温泉は入っており、以前から気になっていたのだ。「粕川温泉 元気ランド」から粕川駅方面に向かい、県道3号線を前橋市内方面に進む。標識に従って進むこと1時間ほどで目的地に到着した。
 一見するとビジネスホテルのような建物で、大通り沿いにあり、正面に進むと前橋駅がある。オフィス街にすっかり溶け込んでいる。「まえばし駅前天然温泉 ゆ〜ゆ」は群馬県前橋市表町にある日帰り入浴施設だ。入湯料は平日が630円、土日祝が730円。駐車場も完備されており、車で来ても安心。館内、浴室ともに広々としており、内風呂、露天風呂ともに1つずつだが広い。源泉掛け流しというお湯はやや濁り系で熱め。駅前という立地としてはなかなか立派な造りだ。
 


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関越自動車道上里サービスエリアで見つけた「こむぎっち肉まん」。地元特産の小麦粉を使ったボリューミーな肉まん。小腹を満たすにはピッタリだ。
1湯目に訪れた「滝沢温泉 滝沢館」。秘湯の湯にふさわしい和風の造りの建物が特徴。雪が降る中で宿泊してみたい。
今回入湯できたのは内風呂のみ。無色透明の肌触りのいいお湯が旅人を迎えてくれる。
赤城温泉郷の奥にある「赤城温泉 花の宿 湯之沢館」。明治13年創業当時はここまで来るのは一苦労だったろう。
湯之沢館自慢の露天風呂「瀬音露天風呂」。写真左側(川側)にもうひとつ湯船があるのだが、この日はお湯が注がれていなかった。
ちょうどいい湯加減の濁りは長湯にぴったり。日帰りの入湯時間が約1時間と設定されているのも合点がいく。

「まえばし駅前天然温泉 ゆ〜ゆ」を充分堪能したところで今日の湯巡りは終了。入湯数は5湯で、総入湯数が無事800湯を超えた。1000湯の大台まであと200湯。700湯から800湯に至るまで約4年かかっているので、55歳を迎える前に1000湯を達成したい。新元号も決まったことだし、今年も頑張るぞ!



大沼方面に向かう県道16号線は通行止めだった。ここをさらに進むと赤城山の山頂付近まで行ける。暖かい時期に行ってみたい。 森に囲まれた赤城神社。ここは三夜沢赤城神社と呼ばれ、赤城山の山頂にある赤城神社は大洞赤城神社と呼ばれる。この日は参拝客も少なく、ひっそりとしていた。



赤城山の周囲を巡る「からっ風街道」から前橋市方面を見たところ。天気は快晴だが、花粉の飛散率もすごかった…。 国道353号線から見た赤城山。上毛かるたに謳われるように裾野が広く、堂々としている。ここから見る限り雪はほとんどなかった。


「花木農産物直売所さんぽ道」で売店のお母さんに勧められたお母さん手作りの唐揚げ。揚げたてで美味しかった。 県道4号線と国道353号線が交わる交差点にある「赤城大鳥居」。手前の乗用車と比べるとその大きさがわかると思う。まさにランドマークだ。



↖「道の駅 赤城」に併設されている「荻窪温泉 あいのやまの湯」。駐車場も広く、アクセスしやすいのでツーリング途中に立ち寄るにはちょうどいい。

↑地元の方に人気のある「粕川温泉 元気ランド」。手前にある建物は屋内プールで、温泉施設は奥にある。

←JR前橋駅近くにある「まえばし駅前天然温泉 ゆ〜ゆ」。館内はとてもキレイで、お湯は源泉掛け流しというこだわり。

ブースカ的温泉評価
滝沢温泉滝沢館  ★★★★
いかにも秘湯らしい山奥にある静かな佇まいが魅力。
赤城温泉 花の宿  ★★★★
赤城山に来たら入っておきたい上州の名湯。
荻窪温泉あいのやまの湯  ★★★★★
道の駅に隣接したアクセスしやすい温泉。
粕川温泉元気ランド  ★★★★
館内・浴室ともに広々とした地元民に愛される温泉。
まえばし駅前天然温泉ゆ〜ゆ  ★★★★
ハイクオリティなお湯と施設はエキチカの常識を覆す。
※あくまで個人的な評価ですので、ご参考までに。

毛野ブースカ毛野ブースカ
トイガンとミリタリーの最新情報誌の編集ライター。バイクに乗り始めてから温泉が好きになり、現在までの温泉踏破数は801湯。湯巡りツーリングの相棒はホンダ・400X。ちなみにマイカーはスズキのエスクードだ。


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