アンダー共通オビ
PINKIE大統領アセアンカブに乗る
●試乗・文ーPINKIE高橋 ●撮影─依田 麗ほか

 1959年、アメリカに向けて初めて海を渡ったスーパーカブは、1961年には台湾でノックダウン生産を開始。以降カブは各地で現地生産も行われ、走ってない国がないと言われるほど地球上に浸透してしまった乗り物だ。

 カブの増殖に拍車をかけたのは、二輪車が生活必需品となっているアセアン諸国。1964年、フィリピンでノックダウン生産が開始されたカブは周辺諸国にも人気が広まり、日本でお馴染みのタイでは1966年より生産を開始。今や独自のモデルをラインナップするなど、世界一のカブ生産国となっている。

日本の二輪最盛期を遙かに凌ぐ生産を続けるホンダのタイ二輪工場。幸い先の大洪水での直接的な被害を免れたようだ。写真は2005年当時の模様。

 配達業務などで酷使しようが壊れないというタフなイメージが思い浮かぶカブだが、海外の使われ方は家族4人乗車などさらに過酷。そんな地でカブはさらに鍛えられていった。

 日本に続きアセアンの人々の生活を豊かにしたカブによって、ホンダの名前はバイクの代名詞になったほど。しかし一方、ベトナムではホンダに限らずバイクに乗って客を誘い、如何わしいサービスを行う女性が“HONDA GIRL”と呼ばれるなど、あまりに有名になってしまったが故の弊害も生じている。

※彼女はホンダガールではありません。念のため。タイではメジャーな交通機関、バイクタクシーで移動中のキャリアウーマンなおねーさんです。

BLADE
BLADE

バックボーンフレームを採用するカブ・ファミリーの中でも異色のモデル。アセアン諸国ではこういったスポーツ・モデルに仕立てたカブ・タイプのモデルが若者に人気で、レースも行われているほど。BLADEはスポーツマインドを満たすダイナミックなスタイルに加え、前後にキャストホイールとディスクブレーキを採用。また、スポーツ走行時に最適な可動式ステップをカブ・タイプとしては初めて採用する。搭載される横型110ccエンジンはキャブレター仕様で、豪快なフィーリング。クラッチは自動遠心だ。クランクケース右側のカバーは、サンダル履きが多い熱帯地域特有の装備。
●全長×全幅×全高:1,898×709×1,080mm ●ホイールベース:1,227mm ●車両重量:100kg ●燃料消費率:72.7km/L(50km/h定地走行テスト値) ●エンジン種類:空冷4ストロークSOHC単気筒 ●総排気量:109cm3 ●最高出力:6.18kw[8.4PS]/7,500rpm ●最大トルク:8.15N・m[0.83kgf・m]/5,500rpm ●メーカー希望小売価格:14,000,000ルピア(約140,000円。インドネシア仕様)


Supra X 125 Helm in

Supra X 125 Helm in

二輪車市場の成長著しいインドネシアにおいて、2013年末までに環境性能に優れた電子制御燃料噴射装置PGM-FIを同国生産の全二輪車に搭載する「FI全適宣言」の第一弾として発表されたカブタイプのバイク。カブシリーズ不変の大径17インチタイヤを継承しつつ、シート下にフルフェイスのヘルメットが収納できるスペースを確保。Helmet In、ということで「ヘルム・イン」のサブネームがつく日本で言うところのメットイン・モデルだ。にもかかわらず、燃料タンクは5.6リットルの大容量が確保されている。160km/hまで刻まれた速度計が備わるメーターパネルは豪華で、アセアン・カブ必須アイテム(?)のシフトポジション・インジケーターも装備されている。
●全長×全幅×全高:1,932×711×1,092mm ●ホイールベース:1,258mm ●車両重量:107kg ●燃料消費率:81.0km/L(50km/h定地走行テスト値) ●エンジン種類:空冷4ストロークSOHC単気筒●総排気量:124.8cm3 ●最高出力:7.1kw[9.6PS]/7,500rpm ●最大トルク:10.6N・m[1.08kgf・m]/5,500rpm ●メーカー希望小売価格:15,600,000ルピア(約156,000円。インドネシア仕様)


DREAM110


DREAM110

かつて日本にも正規ラインナップされていた、いわゆる“タイカブ”の最新モデル。同じカブタイプであるWAVEが若者向けのスポーティなスタイルに対し、DREAMは保守的なスタイル。先日フル・モデルチェンジとなって発売されたスーパーカブ110のベースになったのではないか? と思えるほど相違点が多い。ただしDREAM110はダブルシートが標準仕様で、タンデムステップもホルダーを介したフレームマウント(スーパーカブ110はスイングアーム直マウント)となるなど、パッセンジャーの快適性が重視されている。メーターパネル内にはスーパーカブ110での採用が見送られたシフトポジション・インジケーターを装備。
●全長×全幅×全高:1,915×696×1,057mm ●ホイールベース:1,210mm ●車両重量:101kg ●燃料消費率:57.0km(ECE40モード)●エンジン種類:空冷4ストロークSOHC単気筒 ●総排気量:109cm3 ●最高出力:6.3kw[8.62PS]/7,500rpm ●最大トルク:8.65N・m[0.865kgf・m]/5,500rpm(タイ仕様)

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●週刊カブ バックナンバー

 2011.08.01[アナザストーリー 広告宣伝に見るスーパーカブの歴史 「51年目の知られざる真実」前編]
 2011.08.08[インジェクションモデル「スーパーカブ50・インプレッション」]
 2011.08.15[「不動の思想 進化する思考」スーパーカブ全史・1 1958〜]
 2011.08.22[ピンキー高橋大統領の「スーパーカブ110 インプレッション」]
 2011.08.29[「不動の思想 進化する思考」スーパーカブ全史・2 1966〜]

 2011.09.05[アナザストーリー 広告宣伝に見るスーパーカブの歴史 「51年目の知られざる真実」後編]
 2011.09.12[初期の新聞、雑誌広告に見るスーパーカブの広告ヒストリー・1]
 2011.09.20[ピンキー高橋大統領の「スーパーカブ110プロ インプレッション」]
 2011.09.26[「不動の思想 進化する思考」スーパーカブ全史・3 1978〜]
 2011.10.03[初代スーパーカブデザイナー 木村讓三郎氏に聞く「カブは、何故世紀の大ヒット・バイクになったのか?」(前編)]

 2011.10.11[初期の新聞、雑誌広告に見るスーパーカブの広告ヒストリー・2]
 2011.10.14[「不動の思想 進化する思考」スーパーカブ全史・4 1982〜]
 2011.10.24[野口オヤビンの「オモシロ系カブインプレッション ポートカブC240」]
 2011.10.31[「不動の思想 進化する思考」スーパーカブ全史・5 1986〜]
 2011.11.07[初代スーパーカブデザイナー 木村讓三郎氏に聞く「カブは、何故世紀の大ヒット・バイクになったのか?」(後編)]

 2011.11.14[第15回カフェカブミーティング「思い入れ、楽しみ方は千差万別」]
 2011.11.21[野口オヤビンの「オモシロ系カブインプレッション CT200」]
 2011.11.28[初期の新聞、雑誌広告に見るスーパーカブの広告ヒストリー・3]
 2011.12.05[「不動の思想 進化する思考」スーパーカブ全史・6 1991〜]
 2011.12.12[野口オヤビンの「オモシロ系カブインプレッション スーパーカブ50SDX」]

 2011.12.19[「不動の思想 進化する思考」スーパーカブ全史・7 リトルカブ]
 2011.12.26[初期の新聞、雑誌広告に見るスーパーカブの広告ヒストリー・4]
 2012.01.10[51年目のスーパーカブで国道51号線を走る「イバラッキーストライクホンダが征く」]
 2012.01.16[「不動の思想 進化する思考」スーパーカブ全史・8 1998〜]
 2012.01.23[野口オヤビンの「オモシロ系カブインプレッション Wave125i」]

 2012.01.30[初期の新聞、雑誌広告に見るスーパーカブの広告ヒストリー・5]
 2012.02.06[「不動の思想 進化する思考」スーパーカブ全史・9 2007〜]
 2012.02.13[『変えない」という名の進化 スーパーカブ開発ストーリー]
 2012.02.20[スーパーカブ110がフルモデルチェンジ]
 2012.02.27[アンジョーのオモシロ系カブ・インプレッション ハンターカブCT55]

 2012.03.05[阿部正人のスーパーカブ賛歌「目覚めの装置」]
 2012.03.12[PINKIE大統領 ちょっとだけアセアンカブに乗る]
 2012.03.19[ホンダワークスが仕掛けたカスタマイジングの新しいカタチ「カブラ」]
 2012.03.26[NEWスーパーカブ110開発者インタビュー]
 2012.04.2[NEWスーパーカブ110の生産地・中国 新大州本田]
 2012.04.09[1993年東京モーターショー スーパーカブ華の競演夢舞台]
 2012.04.16[[PINKIE高橋大統領のNEWスーパーカブ110インプレッション]
 2012.06.15[[NEWスーパーカブ50インプレッション]

●スーパーカブ大全が、新たな書き下ろしを加え一冊の本になりました。お求めはからどうぞ。

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