第8回 隼駅まつり 過去最大の1600台、2300人がやって来て、スズキからビッグなプレゼントが2つ!

KMJ

はやいものでもう8月です。8月と言えば毎年恒例、今年ですでに8回目を迎えるおなじみの隼駅まつり。本誌の読者のみなさんには、今さらくどくど説明の必要ないとは思いますが、誰が見ているか解らないWEBなので、簡単にご説明をしておきましょう(と言いつつ、WEBの特性を活かし隼駅まつりの詳細はでどうぞ)。

今年の隼駅まつり、なんと1600台のバイクと2300人が参加。もちろんこれは過去最大の台数と人数です。そりゃ鳥取も暑くなる、いや熱いはずです!

 本年(2016年)の隼駅まつり(以下祭り)は8月7日、日曜日に昨年同様、鳥取県は八頭町にあるで開催されました(祭りに毎年来ている人でも知らない人がいるかもしれませんが、国内外の200種類の竹が植えられた国内でも有数の竹林公園だそうです)。祭りの内容自体は毎年それほど大きく変わっていませんが、今年は隼ライダー(以下ブサ遣い)から「ぜひ、カスタムバイクコンテストをやりたい」という提案があり、それに応えて新たにカスタムバイクコンテストが開催されました。カスタムバイクコンテストというと、ギンギンなカスタムが勢揃いで敷居がかなり高そうです。もちろん「うひゃ〜! こりゃすごいわ」というカスタムバイクも多数エントリーしていたのですが、「?」「!」というエントリーがあるのがいかにも祭り的? 他車種の集会でやったら、袋だたきか総スカンをくらいそうなものですが、そこは排気量のごとく心もでっかいブサ遣いなのです。

 心が広いといえば、祭りはもちろん隼とブサ遣いがメインでなのですが、隼以外のバイクで来場しても肩身の狭い思いをすることなく一緒に祭りを楽しめるのも大きな特徴のひとつです。それを証明するように国内外、メーカー、排気量問わず、いろいろなバイクがやってきて普通に隼の横に駐輪しています。とはいえ、祭り全体にあふれる、隼駅を守る会、多くのボランティア、やってくるブサ遣いたちの強力なタッグ、そしてスズキの多大なるバックアップを目の当たりにしてしまうと、帰ったらすぐSBS店に駆け込んで「隼ください!」となってしまうかもしれないのでご注意ください(大袈裟ではなく、そういう人も何人かいらっしゃるようです)。

 この3月から若桜鉄道で走り始めた、世界で唯一の隼ラッピング列車はスズキの全面協力によって実現しました。今回もスズキからさらにビッグなプレゼントが2つも用意されていたのです。その一つ目の事の発端は、そのラッピング列車の出発式でした。スズキの鈴木修会長自ら出席しただけでもとんでもないことなのに、出発式式典()に出席した会長は、隼駅、隼駅まつり、そしてとブサ遣いに対する地元のみなさんの熱い思いに感激し、帰路の車中で「隼で出来たご縁を大切にして、スズキとしても地域振興、観光促進のためになにかお手伝いできることはないか」と発案、地元と協議の結果、船岡竹林公園にりっぱなトイレの寄贈に至りました。鈴木会長は「トイレはキレイでなければいけない。きれいでなければ人はやってこないし喜ばない」と言われたそうです。思えば、一枚のポスターから始まった、隼駅を守る会とスズキの関係は、この祭りを通し、とんでもなく大きく広く、そして強い絆になっています。 
 直接は関係ありませんが、に参加するチームも「HAKUTO」(=白兎。因幡の白うさぎ)。鳥取砂丘でテストを行うとのことです。スズキの鈴木俊宏社長が挨拶で語った「隼と因幡の白うさぎに導かれた、スズキと鳥取県の縁」がまたひとつ増えました。
 2つ目はトイレ竣工式での鈴木社長のサプライズ発表! 世界中のブサ遣いが拍手喝采のまさにワールドプレミアでした(その詳細は下の写真で)。

 こんな素敵な関係が出来たのも、毎年「ただいま〜」と新しい友達を連れて、隼駅に帰ってくるブサ遣いのみなさんのマナーと心遣いあってのことだと思います。地元、ライダー、そしてメーカーがこれほどいい関係を築けることは、そうそうあることではありません。祭りに来場したみなさん、大いに誇ってください。

 祭りはたったの1日ですが、隼駅と八頭町のみなさんは残りの364日もずーっとみなさんをお持ちしているそうです。まだまだ夏真っ盛り、宿泊施設のBASE8823も竣工したことですし、隼駅のすぐ近くを走る国道29号線はにも選ばれました。この秋、スナバばかりではない鳥取へツーリングはいかがですか。



早朝から賑わうもう一つの舞台が、おなじみ若桜鉄道の隼駅。駅を訪問し、駅前で記念撮影するのもブサ遣いにとってはルーティンです。といいますか、ここが発祥の地ですから。 隼以外のバイクでもOKなのでブサ遣い以外の方もご安心を。


昨年新たに登場した訪問記念看板。こういうものを製作してくれるのも地元のおもてなしの心。ちなみに、当日早朝から駅前で記念撮影の誘導、案内、カメラマンと大忙しだったのは、第6回の取材で運転手としてこき使ってしまった守る会会長の長男、西村洋一さん。今回も会社を休んでお手伝いです。お疲れさまです。


駅舎の隣に新たにオープンした隼駅鉄道展示館。隼駅を再現したNゲージのジオラマ(鉄はジオラマとはいわずレイアウトと呼びますが)や鉄道グッズを展示。ジオラマとともに、テコをかえすと実際に信号と連動する実物の信号制御盤も必見(鉄以外にはなんのことやらでしょうが)。開館は原則的に4〜11月の第三日曜日の10時15分〜16時のみ。入館無料。


駅舎内に併設されているスーベニアショップは2010年にオープンした把委駆(バイク)。オリジナルグッズや鉄道グッズがてんこもり。隼駅の巡礼証明書もここで発行してもらえる(有料)。開店は基本的に土曜、日曜のみ。 駅に併設されているのは12系客車(オロ12-6)を利用した、宿泊もできるライダーハウスのムーンライトはやぶさ。内部はお座敷仕様です。


昨年は駐車場渋滞対策として、船岡公民館に臨時駐車場を設け、臨時駐車場から隼駅を経由し会場までの無料シャトルバスを30分ごとに運行。バイクや車がないとアクセスが困難だった鉄道利用者も便利になったが、次回も運行するかどうかは未定。

祭り当日は、隼ラッピング車両のWT3301も朝から大活躍。バイクで来ても車で来ても一度くらいは乗ってください。若桜鉄道あっての隼駅ですから。


ちなみに若桜鉄道といえば、ディーゼル機関車のDD16、蒸気機関車のC12(体験運転もやっています)、そして12系客車に転車台など、貴重な鉄道遺産を保有していることでも有名です。隼ラッピング列車をはじめ、、C12をピンク一色にしたりと話題満載の鉄道です。終点の若桜駅では構内見学(300円)も出来ますから、ぜひお立ち寄りを。詳細はで。


隼駅から徒歩5分ほどの自然豊かな場所(鳥取県八頭郡八頭町隼福245-6)に、今年4月23日オープンしたのが宿泊施設の。20人ほどが宿泊可能で、屋根付きバイク用の駐輪、整備スペースや、宿泊しなくてもぶらっと立ち寄ることができるバー&カフェスペースも併設された本格的な施設です。しかも1泊3800円と格安です。


隼駅前にあるは2014年4月27日にオープンした地産地消のカフェスペース。落ち着いた雰囲気の店内できびきび動くのは地元の若者たち。今回は隼の旬を楽しむ「昼ごはん」(1000円)をいただきました。炊き込み御飯、地の野菜の天ぷら、里芋のあんかけに玉子焼き。素朴で優しいおばあちゃんの家に帰ったお昼ご飯のような、いや、違います。うちのおばあちゃんはこんな上手に天ぷら揚げられません。中目黒なら5000円くらい取られそうな本格派です。


開会の1時間以上前から続々とやってくる参加者のみなさん。会場で誘導や案内、会場整理をするのは40人あまりのボランティアのみなさん。この日鳥取は38.1度を記録。炎天下で立ちっぱなし、ほんとうにおつかれさまでした。 開会30分くらい前が来場者のピーク。昨年に比べればたいしたことがないとのことでしたが入場待ち渋滞の長い列も。しかしボランティアのみなさんの適切な誘導で程なく解消。


今回はメイン会場内にもバイクの駐輪場を設置。おかげで駐車場渋滞が大幅に緩和されました。しかし芝生の会場にバイクを停めるとなると心配なのがサイドスタンドのめり込み。でも、安心してしてください。スズキが隼ロゴ入り特製サイドスタンドホルダー1000枚を用意してくれました。さらに嬉しいことにお持ち帰りOK!


祭りの開催前に行われた船岡竹林公園トイレ竣工式。おそらくブサ遣いが集まる世界最大のトイレ竣工式典です。 式典で挨拶する鈴木社長は「隼で出来た縁で何かお手伝いできることはないか」「八頭町、鳥取県の観光、振興に貢献できてうれしい」とあいさつの後、「今後も隼を正常進化させていただく」とサプライズ! トイレに続いてビッグなプレゼントに会場がどよめきました。


八頭町の吉田町長から鈴木社長に感謝状の贈呈が行われた後に、スズキ二輪事業本部の伊藤営業本部長、鳥取県の林副知事、参議院議員の舞立さん、若桜鉄道の山田社長ら来賓一同によるテープカットで、トイレも開場。


これがスズキから寄贈されたりっぱなトイレ。広くて使いやすいです。「トイレはきれいでなくてはいけない。きれいでなければ喜ばれないし、人も来ない」と会長はおっしゃったそうです。3月の発案から「なにがなんでも隼駅まつりまでに」とのことで、水面下のご苦労はハンパではなかったことでしょう。さっそく使った来場者のみなさんは「さすが隼、水の流れが超速い!」「便器がアルティメット?」と事の真偽はともかく、大喜びでした。


隼駅を守る会の東口事務局長(写真左)の開会宣言の後、西村会長(写真右)による恒例の「おかえりなさい!」で始まった第8回隼駅まつり。開会早々気が早いのですが、来年の第9回は8月6日開催の予定と発表がありました。しかし当日はあまりの暑さにボランティアが救急搬送されるというアクシデントもあり(適切な対応で大事に至らずなによりでしたが)、開催時期の変更も検討されているそうです。


八頭町の吉田町長(写真左)は、「ふるさと納税もよろしくおねがいします」としっかりPR。町、県の理解と協力があってここまで祭りは大きくなったのです。地元鳥取の参議院の舞立議員(写真右)は「スナバならぬスハバ(スズキ・ハヤブサ・バイク)で歓迎します!」と渾身の一撃、のハズがあまりの暑さでややスベリ気味。ハヤブサはバックトルクリミッター付ですから!? それはともかく、スナバでおなじみ平井知事(今回は林副知事が出席)といい、フレンドリーな感じが嬉しいですね。話題の? 石破元国務大臣、今回は欠席でしたがメッセージの代読で、石破節が聞けず残念です。


今年で3回目の発行となる記念切手贈呈式も行われました。スズキの全面協力によって製作されたこの切手、8月5日より鳥取県東部56局の郵便局において、1500円(税込み)で限定1000枚が発売されました。会場でも購入できました。



開会式のあとは、鈴木社長を中心に全員による記念撮影(タイトル写真です。あまりの人で米粒くらいの大きさになってしまいました)とドローンによる隼の人文字撮影(写真提供-隼駅を守る会)。これも毎年恒例ですから、みなさん手慣れたものです。












今年は駐車場と外周路だけではなく会場内の芝生も駐輪スペースとして解放したので、見渡す限り、隼、隼、隼、たまに他車の絶景かな。






食べ物、飲み物、地元の特産品、おみやげなど各種ブースもずらーっと並びます。


スズキブースでは、国内仕様の隼を展示し、スズキグッズの販売や、ここだけでしか手に入らないオリジナルグッズが人気。


毎年恒例となったオリジナルバンダナを、チャリティー募金でプレゼント。今回は熊本地震への義援金で、他ブースでも募金を実施しておりました。 さらに今回はなんと隼の焼き印の入った特製パンを500個用意して無料で配布。あっという間になくなりました。来年もあるかどうかは?


八頭町の新特産品のハヤブサイダーも登場。会場でライダーによる試飲を実施し、3案に絞られた中からアンケート結果によりパッケージを決定し、今秋発売予定だそうです。またひとつ新名物の誕生です。 若桜鉄道を盛り上げる山田社長の次なる一手が「OHENRO Touring Japan」という企画。御朱印帳を携えバイクで日本巡礼に出かけようというお遍路ツーリングで、現代風に言えばスタンプラリー。今は「やりたい」「やってもらいたい」とライダーに広く周知している段階ですが、ぜひ実現してほしいものです。
これでも撮影できたのはごく一部にすぎません。今日は各地のブサ遣いと隼が、船岡竹林公園に世界一集結しているに違いないです。




メインステージでは、これまたおなじみ地元有志よる隼音頭をはじめとして、いろいろな催し物が次々と開催され、ゆるーい空気とまったりした時間が開場をゆったりと包みます。出演者のみなさんも手弁当で参加です。熱演おつかれさまでした。


これも恒例となった鳥取県警の白バイ展示と白バイ隊員とのふれあい。二人の隊員さんは大人気、ここぞとばかり質問攻めでしたが、フレンドリーに対応していただきました。暑い中、おつかれさまでした。 祭りの有名人カルロスさん。毎年来ているかと思えば「毎年は来ないよ。こう見えて結構忙しいんだぜ」と(たぶん)。見るたびにバイクが進化しているみたいです。


初めて開催されたカスタムバイクコンテスト。普通は隼限定なのですが、そこは心の広いブサ遣い。隼以外もちらほらと。


のけぞってしまうCV1です。昭和48年秋の第一次オイルショックを契機に迎えた省エネ時代に対応すべく第24回の東京モーターショーに参考出品されたコミュニティビークルです。ショーモデルとはヘッドライトやテールライトの数や位置が異なっているようですが、ド珍車中のド珍車です。 一瞬なにかの間違いかと思いましたが、これもカスタムコンテストに堂々とエントリー。コメントは「高級感あふれる隼エンブレ」だそうです。こういうしゃれっ気のあるエントリーも許してしまうブサ遣いの心の広さに脱帽。それがこの祭りの居心地の良さにつながっているのかもしれません。

栄えある第1回カスタムバイクコンテストの優勝者ははっちんさん。実は本誌にも何度か掲載されたことがあるそうです。2007年型がベースで、自分でこつこつと少しずつ仕上げたそうです。飽きないようこつこつと、そして来年用のマフラーもすでに入手しているそうです。カスタムに完成はありませんね。


八頭町の案内人、やずぴょんです。みなさんあまりご存じないかもしれませんが、ちゃんとライダースーツ、ブーツ、ヘルメットを着用しているいい奴なんです。38度越えの中、へこたれず愛想振りまいてくれました。えらいぞやずぴょん! 隼駅の名誉駅長を務めるのは韓国の新聞社で鉄道記事を担当するユンさん。日本の無人駅を視察に来たときに訪れたのがきっかけで、ユンさんが名誉駅長を務める韓国鉄道公社の池灘駅と姉妹提携を締結(西村会長は池灘駅の名誉駅長に就任)。「韓国でも無人駅を大切にする人はいますが、これほど大規模なものありません。とても素晴らしいことだと思います」。

鈴木会長から「ぜひあの熱気を味わってきてください」と奨められ、初めて来場されたスズキの鈴木俊宏社長。多くのファンにせがまれて気楽に記念撮影にも応じてくださいました。「たくさんのファンが来場されて、その熱気にびっくりしております。これだけ愛されている隼ですから、隼の世界を広げていけるように隼を正常進化させていきます」とコメントいただきました。来場者は、スズキオーナーで、ブサ遣いでよかったと思ったことでしょう。そしてますますスズキと隼が好きになったに違いありません!


後半のお楽しみは各種賞の発表にビンゴとじゃんけん大会。今年の遠来賞は北は北海道札幌、南は九州鹿児島。最年長は男性63歳、女性45歳より上の方でした。


ビンゴ大会の賞品は、隼記念切手10本、ホーム8823のお食事券10本、隼神社のお守り10本、隼特製Tシャツ5本、ベース8823の宿泊券5本の40本を用意。
最後の催し物、鈴木社長とのじゃんけん大会も盛り上がりました。見事に勝ち抜き、スズキ提供のライダースジャケットを射止めたのは横浜の武田さん。愛車は…?「大きな声では言えませんが……GSX-R1000で……」大丈夫、ブサ遣いは笑ってくれますよ。きっと。


13時30分に祭りは無事終了。閉会後、「気をつけて!」の声と共に鈴木社長、二輪事業本部の伊藤営業本部長、岡島広報部長、毎回来て下さるスズキ二輪の濱本社長などの錚々たるメンバーが、最後の最後までお見送り。みんな感激しておりました。

みなさん、また来年この場所で!

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